2018年08月21日

風の万里 黎明の空〈上・下〉十二国記 小野不由美

風の万里 黎明の空〈上〉十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
小野不由美

十数年ぶりの再読。陽子のその後のお話。海客の鈴と先の芳国の公主、祥瓊は共に現状に不満を持っていた。その不満を景王・陽子に会うことで解決できると思い、旅立つ二人・・・。二人の思いと陽子の悩みは交わることがあるのだろうか。

現実に直面する鈴と祥瓊。自らの資質に悩む陽子。王足らん事と人々の思いと周辺の官吏の考えに振り回されるが、人を観た人事を敢行する。三人娘が邂逅するシーンはシリーズ最高シーンと思う。ベタだけど好きだ。物事は見方/考え方で変わるし、正しいと思うことは一面だけで正しいと言えない。政治の困難さに直面するが結局は自らの考えで進む陽子に勇気を貰う。
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2018年08月20日

月の影 影の海〈上・下〉 十二国記 小野不由美

月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)
小野 不由美,山田 章博

十年以上ぶりの再読。出版社も替わり、収録シリーズも変わってもイラストレーターが同じなのは有り難い。やっぱり最初は、この話から。陽子の孤独な旅路が始まる・・・
ラノベというジャンル分けが、まだ無かった時代。すでに難民の課題も、それとなく盛り込んでいる小野さんは凄いと思わせる。人種差別的な課題も、政治の課題も、全部盛り込み。個人的には楽俊が一押し。しかし、読み始めると止まらないシリーズだな。
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2018年08月15日

インクレディブル・ファミリー

インクレディブル・ファミリーは、ご存知、Mr.インクレディブルの続編。ブラッド・バード監督作品。

さすがピクサーで、きっちりまとめてくる感は健在。続編にありがちな、ブレや気負いがなくて安心して観ることができるストーリーで、安定感もある。お父さんではなく、お母さんが活躍するプロットが秀逸で、家族感も十二分に伝わってくる持っていき方は、さすがである。

お父さんのよれよれ感や、お母さんの母親感は、もう最高であるし、姉弟の突っ込み方も良い。おまけにジャック・ジャックは可愛さ半端なく、最高家族だろうね。

ほんと、十数年続編を待った甲斐があった。ぜひPART3を作ってもらいたい。
posted by 灯台守 at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2018年08月08日

ミストクローク―霧の羽衣〈3〉永遠(とわ)の大地 ブランドン・サンダースン

ミストクローク―霧の羽衣〈3〉永遠(とわ)の大地 (ハヤカワ文庫FT)
ブランドン・サンダースン

怒涛の最終巻にふさわしいエンディング。謎は粛々と回収されていく。アティウムの保管場所以上に、その正体に喝采。そして、その事象を生かす伏線は見事としか言いようが無い。各登場人物も、それぞれが納得の割り振りがあったことが解る。しかし、世界の再構築ということは、こういう事なのだろう。これで、登場人物たちともお別れ。多分再読するだろな。若干の寂寥感が伴うお別れを告げてエンディングを受け入れる。全九巻の物語が終わった・・・
posted by 灯台守 at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2018年08月07日

ミストクローク―霧の羽衣― 2古からの声 ブランドン・サンダースン

ミストクローク―霧の羽衣― 2古からの声 (ハヤカワ文庫FT)
ブランドン・サンダースン

霧は押し寄せてきて、倒れる人々がいる。ヴィンはヨーエンの策にはまり、窮地に陥る。あいかわらずセイズドは、過去に捕らわれ、スクープはケルシャーに遭遇する。テン=スーンは自ら次の行動へ動く。マーシュは、着々と準備を行う。徐々に謎がほどけていくが、さらに深まる謎もある。エレンドは、ヴィンは何処へ行くのか。セイズドやブリーズやスクープは、かの征服者を凌駕できるのか。緊迫感が押し寄せて来て、ページをめくる速度が速くなる。そして遂に次巻が最終巻。
posted by 灯台守 at 20:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2018年08月06日

ミストクローク ―霧の羽衣― 1 新たな救い手 ブランドン・サンダースン

ミストクローク ―霧の羽衣― 1 新たな救い手 (ハヤカワ文庫 FT サ 1-9)
ブランドン・サンダースン

第二部より一年。エレンドとヴィンは新たな「貯蔵庫」を目指して帝国を巡る。記憶の金属を外し、宗教のファイルをめくるセイズドの姿は哀しい。一方、スクープの動きは、かつての少年の面影は無い。非常に危なっかしいが・・・。そしてカンドラたるテン=スーンは、自ら裁きを受けようとカンドラの里にいる。複数の視点から語られる帝国の状況は厳しい。そして不気味な行動をとる尋問官・マーシュ。霧は濃くなり、霧に病む人々もいる。霧は敵か味方か。支配王が作った貯蔵庫は、何の目的で作られ、目指す最後の一つにアティウムはあるのか。残り2巻・・・
posted by 灯台守 at 19:18| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2018年08月04日

読書の価値 森博嗣

読書の価値 森博嗣 NHK出版新書

森理論が展開される読書論・・・と言うか森さんの考えが淡々と提示される。
読書に向かう契機は「未知」と「確認」とは、さすが上手いまとめ方だと思う。森さんの本を選ぶ基準は、ほぼ「未知」と文中で述べているが、私も同じかもしれない。そのためかどうか、解らないが「本を紹介されて読む」ことは「誰か親友を紹介して」と人に頼むのと同じ事だと続く。なかなか手厳しい。まさに森節が炸裂と言うか。

ファンには周知の事実には、ちょっと触れるだけで、新たなエピソードを語る。特に「執筆にあたる行為は頭の中のコンテンツをプリントアウトすることと同意」とは、凄い。常に出版一年前に原稿を渡すというスタンスの森さんならではかも。
posted by 灯台守 at 17:13| Comment(0) | TrackBack(0) |