2018年06月18日

犬ヶ島

『犬ヶ島』(いぬがしま、原題:Isle of Dogs )
アメリカ・ドイツ制作のストップモーション・アニメーション映画。監督はウェス・アンダーソン。

日本の在る市で、犬の病気が蔓延し、島に隔離される。その島に愛犬を救出しに向かう少年と犬たちの物語。

なぜか日本が舞台で、バックに「七人の侍」が流れたりする。いろいろな映画絵のオマージュやリスペクトがちりばめられ、一度ではわからない部分も多い。

しかし、あの毛並みはストップモーションでは考えられない。不思議。
posted by 灯台守 at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2018年06月17日

デッドプール2

『デッドプール2』(Deadpool 2)
2018年公開のスーパーヒーロー(英語版)・コメディ映画。2016年の映画『デッドプール』の続編。X-MENシリーズの通算11作目。通称『デップー2』。前作と同様にR指定となった。

もう2年か。早い!と思た次第。ライアン・レイノルズが主演。
SF映画というより、コメディ色が強くて面白い。MARBELの作品だがディズニーでは無く20世紀FOX。
そのためなのか、全く雰囲気が違う。これまた面白い。
posted by 灯台守 at 18:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2018年06月16日

都市と都市 チャイナ・ミエヴィル

都市と都市 チャイナ・ミエヴィル ハヤカワSF文庫

読み終わって、主人公は「都市」かもしれないと思ったくらい、架空の都市「ベジェル」と「ウル・コーマ」の雑踏が、路地が、行き交う人々が見えるよな気がした。

欧州において、特殊な都市国家である「ベジェル」と「ウル・コーマ」。同一の場所にあり、お互いの領土がモザイク状に絡み合う2つの都市国家では、お互いを「見えて」いながら「見てはいけない」という文化が面々と継承されてきた不思議な場所だった。そんな「ベジェル」で一人の若い女子大生の遺体が発見される。ベジェル警察のティアドール・ボルル警部補は、二国間で起こった不可解な殺人事件を追ううちに、二つの国の謎に迫っていく。

たぶん、この設定が無ければ、ただの警察小説である。警察小説としては、やや上くらいのレベルだが、その情景描写は摩訶不思議な世界が展開される。2010年代と思われる状況の中、ある事柄に対しては第二次世界大戦前後の暗い雰囲気が漂う。

秘密警察的な組織も見え隠れしたり、背後でうごめくモノがありそうだったり、最後まで物語は結末が見えない。まあ、エンディングは賛否両論あるだろうけど、私は気に入っている。

ストーリーだけではなく、この世界観を堪能する小説だろう。くしくも同時にヒューゴー賞を受賞したのが「ねじまき少女」という事が、読後に判明した時は運命を感じた。こういう事もあるんだよねぇ。
posted by 灯台守 at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | SF

2018年06月10日

恐怖の兜 ヴィクトル・ペレーヴィン

恐怖の兜 ヴィクトル・ペレーヴィン 角川書店 新・世界の神話

珍しいチャット形式の本。チャット形式なら「電車男」を思い浮かべるが、全く違うアプローチ。
いっそ、横書きの左へめくる方式の方がよかったかもしれない。

気が付いたらPCが設置された個室にいた8人の男女。掲示板のチャットルームで自分たちの情報交換をしつつ、謎を探る。何故ここにいるのか、何処にいるのか。どうもミノタウロスの迷宮を模していると気が付いた彼らは限られた情報の中から謎を解き明かしていくが。

ロシアの小説なのに、登城人物はハンドルネームだけなので、名前が変化せず、一個しかないので苦労せず読み進めるが、いやいや読みやすさに騙されてはいけない。読み飛ばした部分多し。

最後は、「そういう解決か」と思ったが、まあ有りかも。しかしテシウスは誰か、何故個々に集まった(集めらえた)かは明かされず・・・謎が残るが、自分で考えろということか。
posted by 灯台守 at 09:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2018年06月09日

このあと どうしちゃおう ヨシタケシンスケ

このあと どうしちゃおう ヨシタケシンスケ ブロンズ新社

このシリーズ面白い。というか、ヨシタケシンスケさん、面白い。

亡くなったおじいさんの残したノートを紹介するという内容だけど、「絵本でこの発想!?」という第一印象が強烈すぎる。

・こんなかみさまにいてほしい
・てんごくってきっとこんなところ
・いじわるなアイツはきっとこんなじごくへいく
等々、発想が豊かすぎる(まあ、過去の本も同パターンと言ってしまえば身もふたもないけど)

よくまあ、この題材にGO!を出した出版社に敬意を表しますねぇ。大英断というか、勇断というか。子供たちはどう感じるのだろうと思う。前半はおふざけもミックスしつつ、最後に向けての締め方は見事でしょう。

暗くならず、でも明るく楽しくが維持されているのはヨシタケシンスケさんでしょうか。
大人も子どもも楽しめる絵本!(というか、大人の方が楽しめるというのが本音かも)
posted by 灯台守 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学

2018年06月07日

ねじまき少女 パオロ・バチガルピ

ねじまき少女 パオロ・バチガルピ ハヤカワSF文庫
上下巻のうち上巻は、ほぼ世界設定に費やしている。環境が崩壊したあとのタイが舞台。熱気と混沌の世界観が素晴らしい。交互に登場するキャラクタが見事に立ち上がってくる前半は後半への期待感を盛り上げてくれる。
前半最後は、重要キャラクターの戦いでクローズされ、見事に後半へ。

前半の最後から急激に展開が急になる。ねじまき少女・エミコは北にあるというねじまきの村に想いを馳せるが・・・

遺伝子組み換えの嵐の中で政治的な対立と人々の葛藤が交錯するし、キャラクターは個々に生きる戦いを繰り広げる。下巻の中盤から終盤は息もつかせぬ展開が畳みかける。謎は残るしヒッカカリの残る終わり方だった。ちょっと期待外れっぽいが、全編に展開される崩壊しつつあるが、たくましく生き続ける世界観は素晴らしい。それだけで読む価値あり。キャラクタは魅力的で個々の人物単位に物語が立ち上がってくる。特にカニヤの苦悩が引き立っていて好感が持てた。物語後のカニヤの活躍を祈る。
posted by 灯台守 at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | SF

2018年05月31日

リライト 法条遥

リライト 法条遥 ハヤカワJA文庫

実は四部作らしい。その最初の1巻目。
1992年7月。美雪は、未来からやってきたという保彦にであう。タイムトラベラーである彼との一夏の初恋は旧校舎崩壊という事故でクライマックスを迎えた。彼女は彼を救うために十年後に飛びそして戻ってくる。
それから十年後。彼女は中学生時代の自分を迎えるべく準備をするのだが・・・

タイムトラベルものの、佳作だと思う。読み進めるうちに違和感を感じながら、それでも読み進める。すっかり著者の思う壺にはまっていくのがわかるが、それでももうやめられないアイデアは抜群。やや説明的になった終盤は仕方ないか。でも十分読ませてくれるのは良い。続きを読むかどうかは一考。
posted by 灯台守 at 05:34| Comment(0) | TrackBack(0) | SF