2012年03月14日

アン先生、急患です! 福田隆浩

アン先生、急患です! 福田隆浩 講談社 YA! Entertainment
赤毛の女医アンの2巻目。ますますドタバタは、エスカレートする・・かと思いきや、割とまともに話は進む。前医院長の早川医師の謎や、周りの人々の様子がだんだん見えてくる。舞台である美土里野という土地もだんだん見えてくる様子が描き込んであるのは、作者の腕前であろう。

割とミステリっぽい部分もあったり、アン先生の隠れた特技も解って楽しい面もある。わりと弾けた感じになりそうな部分を押さえつつ、上手くまとめた2巻である。物語の魅力にはまりかけた中学生にはちょうど良いかも知れない、そんなお話である。

続いて、3巻へ突入予定。
posted by 灯台守 at 20:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学

2012年03月12日

赤毛の女医アン 福田隆浩

赤毛の女医アン 福田隆浩 講談社 YA! Entertainment

本書は、ここで仕入れた情報がきっかけで読み始めた。
http://seikouudoku.cocolog-nifty.com/books/

准看護師の水野ひとみは、赴任した診療所の臨時院長である赤毛の女医アンこと北御門杏子先生に振り回される毎日。本当は、前任者の早川秀行先生に誘われたが、なぜかアン先生に変わっていた。同僚の菊池看護師、受付の橋本さん達とドタバタの診療所生活が始まる。さてはて、本業は肛門科というアン先生は、名医かヤブ医者か?

女医と言う言い方と看護師という言い方が交錯する今時のヤングアダルト。ターゲットは若干年齢層が低目かも知れない。やっぱり主役である女医アン先生の奔放で傍若無人で、そのくせ医者の腕前は良いのか悪いのか解らないという設定が勝因である。周りのキャラクタも、バランスが取れていて、同僚の看護師さん、受付のおばさん、オーナーの奥様、ご近所の三男坊と適度にばら撒いてある感じ。それを破綻無く読ませてくれる小気味よさが、読後さわやか。さわやか過ぎて全部先が読めてしまうのは、私が擦れているからだが、それでも読ませてくれるには違いない。

アン先生のこれまでの経歴や、早川先生の急なアメリカ行き、菊池看護師や橋本さんのプライベートがだんだんわかるにつれ、物語は和まり始めるような気がする。3巻でているので、ちょっと楽しみ。
posted by 灯台守 at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学

2012年03月09日

ごきげんな裏階段 佐藤多佳子

ごきげんな裏階段 佐藤多佳子 新潮文庫
この本を最初に読んだのは、図書館から借りた理論社のハードカバーだった。しゃれたカバーを覚えている。当時、すでに品切れ状態だったので、かなり苦労して古本を探した。以前だったら苦労しても入手できないと思うが、世はインターネット時代に突入しており、ネット書店で購入した。

3つの話からなる短編集。
・タマネギねこ
・ラッキー・メロディー
・モクーのひっこし

私は、ラッキー・メロディーの変なクモが好き。佐藤さんの音楽の授業がらみの話、「第二音楽室」シリーズもそうだけど、上手いなぁ。

そういえば、佐藤多佳子さんのWEBに、この話の記事もあったのでリンクを張っておきます。

http://umigarasu-to.blog.so-net.ne.jp/2009-10-25

ご一読くださいませ。
posted by 灯台守 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学

2012年03月08日

だれも寝てはならぬ ガース・ニクス 他

だれも寝てはならぬ ガース・ニクス 他 アンソロジー ダイヤモンド社
ヤングアダルトの作家が、戦争で困っている世界の子どもたちへのチャリティのために作品を提供したアンソロジー。かなり怖い話がそろっている短編集。『今夜はだれも眠れない』の姉妹編。

ガース・ニクスの短編を求めて購入した本。彼の作品で、初めてリアルな話を読む。幼い兄弟の話「うさぎのチャーリー」空爆をさけて地下室に逃げ込む二人のお話。

予備知識なしで読むと、ゾッとする話もある。ガース・ニクスの作品は、あらためて彼の描写力、構成力に脱帽した。この短い話の中に、あらゆる要素を詰め込める稀有な作家だと再認識。掘り出し物の短編集だと思う。
posted by 灯台守 at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学

2012年02月19日

クローディアの秘密 カニグズバーグ

クローディアの秘密 カニグズバーグ 岩波少年文庫
息子に正月休みに買った。いろいろあって、本日読了との事。やはり世界の名作、面白かったようだ。できることならクローディアと同い年、12歳に読ませてあげたかった。

本作は、読み手にとって「いろいろ」な読み方に取れる。12歳と言う時期として考える方、冒険小説として捕らえる方、私は「本物とはなにか?」という問いかけに取った。

結局のところ、この本の題名「クローディアの秘密」というところにすべての謎に対する答えはあるかもしれない。まあ、そもそも答えなど必要ないかもしれないが。
posted by 灯台守 at 22:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学