2014年12月03日

武士道セブンティーン 誉田哲也

武士道セブンティーン 誉田哲也 文春文庫
そう、香織も早苗も17歳。高校二年生に進級した。横浜と福岡に分かれて・・・。
早苗が抜けて弱体化した東松女子を立て直そうとする香織。強豪だが勝ちを優先する福岡南のやり方に釈然としないものを感じる早苗。それぞれの悩みを抱えつつ、次の一歩を踏み出す二人の姿を描く。

「武者の生業は戦うこと、武士の生業は、戦いを収めること」
この本のクライマックス?で語られるこの言葉が武士道かもしれない・・・と思わせてくれる。始めるのは簡単だが、収めるのは難しい。

柔道が国際化してスポーツ化し、競技人口が増えることは良いことだろう。しかし、古来の精神は失われてしまったかもしれない。武道とスポーツの意味合いを考える本かもしれない。
posted by 灯台守 at 05:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤングアダルト

2014年11月27日

武士道シックスティーン 誉田哲也

武士道シックスティーン 誉田哲也 文春文庫
中3の剣道女子の香織は全中二位である。つまり決勝戦で敗れたわけだが、勝った試合を審判が見抜けなかったと思っている。そんな彼女が小さな市の大会で遭遇した無名の選手に負けてしまった。
そして、進学した高校で再び巡りあうことになるとは、ふたりとも思っても見なかった・・・。

もう、真っ直ぐな青春テンコモリの剣道女子の本である。剣道オタクで五輪書を愛読する香織と、脳天気で「お気楽不動心」の早苗の視点を交互に入れかえて物語は進んでいく。山あり谷ありで高校一年、十六歳を描くのだが、もう青春が濃厚である。実際は、こんなに素敵には進まないとは思うが真っ直ぐな二人の主人公の性格が、明るくさくさく読めるヤングアダルトな世界を構築してくれていると思う。当然、武士道セブンティーン、エイティーンと続くので、乞うご期待か。

クライマックスで二人が、相対する試合を今から楽しみに読み進めるとしよう。(ホントにラストがそうなったら笑う)
posted by 灯台守 at 21:51| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤングアダルト

2014年09月04日

人類は衰退しました 田中ロミオ

人類は衰退しました 田中ロミオ ガガガ文庫
息子から紹介された本。まあ、なんという文体でしょうか。40年前ならひっくり返る?

人類が生物としての活動モチベーションが低下した未来の地球。旧人類に代わって地球を席巻していたのは、妖精さんだった。その妖精との調整官として就職した主人公のほんわか生活を描く。

衝撃的な題名だが、内容はほんわかムード。まったくの緊張感もなく、のんびりしたペースで物語は、・・・進まない・・・。高度の知的レベルがある妖精さんの、意図的か意図的ではないか分からないが、主人公との交流が続く。

現在1巻、2巻を読了。のどかな内容の中に、痛烈な文明批判がある・・・のかな????
posted by 灯台守 at 06:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤングアダルト

2014年07月12日

クラスメイツ <後期> 森絵都

クラスメイツ<後期> 森絵都 偕成社
中学生の1年生、一クラスの一年をクラス全員が主役の短編で構成された本。<前期><後期>という表現も良い感じ。

森さんの筆の力もあるけど、クラス24名の個性も性格もさることながら、担任の藤田先生もこの2冊を通して見えてくるのが凄い。表面だけを読めば、中学生日記の現代版という感じにコミカル要素や今時要素を加えた感じだが、それぞれの13歳が抱える課題を、男女それぞれに表現している。

読んでいる時には40年前にタイムスリップした感覚を覚えたのは、森絵都マジックかも。清々しい爽やかな2冊。
posted by 灯台守 at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤングアダルト

2014年07月10日

クラスメイツ<前期> 森絵都

クラスメイツ<前期> 森絵都 偕成社
ひさかたぶりに森絵都さんの新刊を買った。
入学した中学1年生の一クラスを、ひとり一人を主人公に短編で繋ぐ短編集的なお話。すでに幼いながらも好きな人に告白するタイミングを計る話や、過保護な母親から抜け出す少年の一瞬を描く話などが鮮やかである。短編同士は、登場人物がちょっとずつ繋がっていて中学生でも読み安いだろう。

前編はあっさり読めて、後半に続く。
posted by 灯台守 at 06:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤングアダルト