2017年02月11日

獣の奏者 再読

上橋菜穂子さんの獣の奏者を読書会用に再読中。このブログにも一度登場済。

http://l-h-keeper.sblo.jp/article/60351927.html
http://l-h-keeper.sblo.jp/article/60374883.html

前回が二度目の再読で、五年も前なんだと再認識した。3回めかかと思い出す。改めて読み返すと、新たな発見は多い。特に、この作品はエンディングが強烈過ぎて、全部持って行かれる感じである。しかし、つらいファンタジー。まあ、外伝があることが救いである。

ハードカバー5冊に及ぶ長い話だが、登場する人々が、なんて生き生きとしていることか。特に食事シーンや食べ物の記述は、ホントに楽しい。結果はわかっているけど、それを凌駕する物語の力を感じる。

ファンタジーは魔法の物語ではなく、人の物語であると再認識させてくれるお話だろう。
posted by 灯台守 at 09:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2016年04月14日

ミストボーン―霧の落とし子〈3〉白き海の踊り手

ミストボーン―霧の落とし子〈3〉白き海の踊り手 ブランドン・サンダースン ハヤカワ文庫FT

いよいよ第一部完結。

七千人のスカー反乱軍は、大半が失われた。一度は潰えたかに見えたケルシャーらの計画だが、いまや帝都ルサデルの警備兵たちは街を離れ、相次ぐ暗殺事件によって貴族家間の緊張は高まった。帝都ルサデルの崩壊の準備は整いつつあるのだ。だが、十一番目の金属は本当に支配王を殺せるのか?ヴィンの貴族青年エレンドへの想いは?そしてケルシャーの本当の計画とは?すべての読者の心をふるわす衝撃と感動の完結篇。
(BOOK情報より)

ばたばたと伏線が回収されるが、なかなかのストーリテラーなので、物語の収束度は高い。意外なお話もあるが、何より合金術のバトルシーンはすさまじい。想像力を膨らませてイメージングしながら読み進む。これぞファンタジーの醍醐味だろう。また、支配王の正体も明かされるが、読み手によっては消化不良かもしれない。私は結構良いオチだと思ったけど、もう少し伏線が親切だったら・・・とは思った。

とは言え、心地良いエンディング。とりあえずは大団円。しかし、物語はそれでは終わらない。第二部へつづく。
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2016年04月12日

ミストボーン―霧の落とし子〈2〉赤き血の太陽 ブランドン・サンダースン

ミストボーン―霧の落とし子〈2〉赤き血の太陽 ブランドン・サンダースン ハヤカワ文庫FT

シリーズ2作め。いよいよ佳境へ。

“霧の落とし子”にして盗賊団を率いるケルシャー。彼の仲間に加わった少女ヴィンは、合金術の訓練を受けて、ルノー家の令嬢という偽の身分を装い貴族社会に入った。すべては“終の帝国”を転覆させるという計画の一端である。計画の壮大さや過去の経験からケルシャーを信じかねていたヴィンだが、彼の人柄にふれ少しずつ希望を感じはじめる。そんななか、彼女はルノー嬢として、読書家の風変わりな青年エレンドと出会うが。
「BOOK」データベースより引用

2作目も、合金術のアクションは冴える。この合金術のアクションを、想像できるかどうかが、このお話に没入できるかどうか、分かれ目だろう。貴族社会に溶け込むヴィンと、ケルシャーのお話がリズミカルに続く。ひそかに伏線も張られていて、目が離せない。また、彼女の教育係というか執事のセイズドも注目したい。徐々に佳境へ突入する物語は何処に行くのか、止まらない・・・
posted by 灯台守 at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

ミストボーン―霧の落とし子〈1〉 ブランドン・サンダースン

ミストボーン―霧の落とし子〈1〉灰色の帝国 ブランドン・サンダースン ハヤカワ文庫FT

空から火山灰が舞い、老いた太陽が赤く輝き、夜には霧に覆われる“終の帝国”。神のごとき支配王が千年のあいだ統べるこの国の底辺には、スカーとよばれる卑しい民が存在した。盗賊団の少女ヴィンは、とるにたらぬスカーとしてひっそり生きてきた。ある日、腕に凄惨な傷をもつ男に見いだされるまでは・・・
WEB book情報より。

本の記録をサボっていたので、徐々に記載。

このシリーズは、全三部で一部につき三冊構成で邦訳が出ている。なにより合金術という技が素敵である。アクションシーンの描写も独特でイメジネーションを掻き立てられる。典型的なストーリーではあるが、ミステリ的な要素もあってドキドキしながら読み進んだ。

途上人物もキャラクターが立っていて読みやすく、どんどん進む。三冊もあっと言う間の読破でしょう。読むときには三冊準備がおすすめです。
posted by 灯台守 at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2016年03月08日

ドレスデン・ファイル3―血塗られた墓― ジム・ブッチャー

ドレスデン・ファイル3―血塗られた墓― ジム・ブッチャー ハヤカワ文庫FT
シリーズ第三弾。やっぱりハリーはどろどろの戦いの日々を暮らす。

シカゴの街中に幽霊が出没することが多くなる。聖なる剣・アモーラチウスを捧げ持つ騎士・マイケルと共に片付けるハリーだったが、その異様さに疑問を持つ。死者とフェアリーとデーモンの領域、ネバー・ネバーと現実界との境界が怪しくなっている。二人はこの現況が先日警察に引き渡した魔術師・クラヴォスに関わるという事までは突き止めたのだが・・・

三作めも、ハリーは休めるヒマもない。作品中、ずっと幽霊と戦っている。しかも今回はバンパイア、デーモンの攻撃は半端ない。しかもネバー・ネバーでのゴッド・マザーとのやり取りは今作の白眉である。

ただ、かなり煩雑で登場キャラも多い。敵、味方ともに整理しきれていない感じもある。しかしながらファンタジックなバトルは面白いし、堪能できる。アクション的なファンタジーが好きならオススメ。しかし、3巻までしか邦訳は無し。とほほ。
posted by 灯台守 at 21:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー