2015年08月28日

慟哭 貫井徳郎

慟哭 貫井徳郎 創元推理文庫
貫井徳郎さんのデビュー作。

幼女連続誘拐殺人事件が発生、警視庁の佐伯刑事課長は物証と目撃者が少ない中、陣頭指揮を取るが後手に回る。一方、とある男は、その胸中に暗いものを抱え、日々を生きてきた。
2つの視点が交互に交わる中、事件は意外な方向に走る。

稀有な描写力と構成力で、ぐいぐい読ませてくれる。一級品のミステリ。さすが・・・と思わせる仕掛けで、最後のシーンは痛いものがある。ミステリファンを唸らせる佳作。

でも私には合わなかった。
posted by 灯台守 at 06:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2015年08月06日

ブラジル蝶の謎 有栖川有栖

ブラジル蝶の謎 有栖川有栖 講談社文庫

有栖川有栖の作家アリスシリーズ、火村・有栖川コンビが贈るシリーズ3作め。
収録は下記の通り。

ブラジル蝶の謎
妄想日記
彼女か彼か

人喰いの滝
蝶々がはばたく

やっぱり、「妄想日記」を高く評価したい。何故焼身自殺か?という一点が、鮮やかに解決される。なかなか納得のご回答だった。

このシリーズ、火村と有栖川の掛け合いが魅力なので、ファンには嬉しいシリーズ。学生アリスのシリーズも捨てがたいが、こちらもオススメ。
posted by 灯台守 at 05:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2015年07月30日

キングを探せ 法月綸太郎

キングを探せ 法月綸太郎 講談社

どうも関係性の無い四人が集まる。そしてふとしたきっかけで始まる交換殺人の計画。一見、完璧に見えたストーリーが、少しづつ崩れていく。法月親子は、その穴を発見出来るのか。

題名が秀逸。その意味する物は最後に判明する。単純な交換殺人で犯人探しと思うと、最後にひっくり返される。さすが、法月綸太郎である。

ただし、なんか物足りないのは何故だろう。

一応備忘のため。
posted by 灯台守 at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

きのうの世界 恩田陸

きのうの世界 恩田陸 講談社文庫

塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。さほど目立たなかった男が、一年前に失踪した。その男は、なぜここで殺されたのか? 不思議な塔と、訪ね歩く男。不思議な世界を描く、恩田ワールドが待つ。

・・・とまとめるが、いつもの恩田流かも。広げたフロシキは大きいが、うーーん。こんな物か。

備忘録として記載。
posted by 灯台守 at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2015年07月29日

アルモニカ・ディアボリカ 皆川博子

アルモニカ・ディアボリカ 皆川博子 早川書房
かの「開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―」の続編。

上記を読んでいないと、「さっぱり」分からないという正当な続編。
前作から5年後、奇妙な死体が発見される。胸に「ベツレヘムの子よ、よみがえれ」というメッセージと、「アルモニカ・ディアボリカ」と書かれた死体だった。ベツレヘムの子とは誰のことか、そしてアルモニカ・ディアボリカ=悪魔のハーモニーとは何のことか。再び盲目の判事が謎に挑む。

たぶん、ミステリとしては前作の方が上かもしれない。しかし前作と合わせて初めて完了する物語。
アメリカ独立戦争前後の英国・ロンドンを描く物語と考えれば、納得のお話となる。

シチュエーションは違うが「愛のイエントル」を思い出した。
posted by 灯台守 at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ