2015年05月27日

シリーズ読了 十時半睡事件帖 白石一郎

犬を飼う武士 十時半睡事件帖 白石一郎 講談社文庫
シリーズ第四弾。
出世長屋 十時半睡事件帖 白石一郎 講談社文庫
シリーズ第五弾
おんな舟 十時半睡事件帖 白石一郎 講談社文庫
シリーズ第六弾
東海道をゆく 十時半睡事件帖 白石一郎 講談社文庫
シリーズ第七弾

この数日で読了。シリーズは途中で絶筆。かなり残念。
品切れなのは、相当残念ではある。

機会を見て、書き込み予定。

posted by 灯台守 at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物

2015年05月24日

刀 十時半睡事件帖 白石一郎

刀 十時半睡事件帖 白石一郎 講談社文庫
シリーズ第三弾。

走る男
妖しい月
異母兄弟
楽しいおとこ

以上、六話収録。
一般の捕物帳とは一線を画す十時半睡シリーズ。謎は無いが難題がやってくる。本書の題名にもなっている「刀」は良い例だろう。人を殺めた息子を切腹させた奉行の望みは現代人からすると「普通」のことだが、当時の感情を考えると「仰天動地」なことだったのだろう。それよりもまして、半睡の予言と裁きっぷりは見事。

武家社会に仮託した現代社会への批判も汲み取れる稀有なシリーズだろう。
posted by 灯台守 at 19:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物

2015年05月22日

観音妖女 十時半睡事件帖 白石一郎

観音妖女 十時半睡事件帖 白石一郎 講談社文庫
ご存知、十時半睡事件帖第二弾。
・老狂恋道行
・逃げる女
・奉行たちの宴
・観音妖女
・奇妙な仇討
・女たらし
・枕絵ざむらい
・お蔵番
以上、八編。やはり表題作の「観音妖女」は見事。辰之助の妻のお珠はちょっと頼りないような童女ではあるが、その文才は一つ抜け出た所があった。その才能の裏側にあったのは、盗癖だった。本人はまったく罪の意識もなく「欲しいから持って帰った」という。才能を愛するがゆえに、離縁を言い渡せないこの夫婦の行く末は・・・

この話以外にも、十時半睡の暖かな視点がなんとも言えない。話によっては落語の味わいもある。シリーズ完読しそうな予感。(笑)
posted by 灯台守 at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物

2015年05月21日

庖丁ざむらい 十時半睡事件帖 白石一郎

庖丁ざむらい 十時半睡事件帖 白石一郎 講談社文庫
久方ぶりの再読。十年ぶりくらいかも。古書店でシリーズ一括の入手だが、Amazonで調べると品切れ状態だった。もったいない・・・。

九州・黒田藩では十人目付け制度を導入した。十時半睡はすでに隠居の身だったが、藩の強い要望を受けそのまとめ役を引き受けた。その目付け役に持ち込まれる藩のあれこれを裁く姿を描く。

大岡裁きでもなく、捕物帳のような謎解きも無い。あるのは武士のあるがままの生活である。白石一郎さんの視点は、いままでの武士のイメージではなく、人間として彼らを描いている。

全十一編。武士の悲喜交々の模様を描く。
posted by 灯台守 at 05:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物

2014年08月06日

まるまるの毬 西條奈加

まるまるの毬 西條奈加  講談社
西條さんの最新刊。江戸のお菓子屋を巡るお話。
「南星屋」は江戸・麹町にあるお菓子屋。主は、とある事情で町人となった旗本の次男坊である治兵衛。京をはじめ各地を修行で歩いた主が日替わりで出す全国の菓子を求める人が今日も列を作る。娘のお永と孫のお君と三人で暮らすこの一家にはひとつの秘密があった・・・

西洋のそれとは違う、四季を映した和菓子をネタにしつつ、治兵衛一家をゆったりと語る短編集ではある。しかし、後半、一転して荒波が彼らを襲う。でも、彼らを救ったのは、やっぱり和菓子だった。

題名をすんなり読める方は珍しいかもしれない。毬(いが)と読むとは知らなかったが、表題の「まるまるの毬(いが)」というのは、名題といえる。こんなところにも本作の魅力が現れている。

この後も彼らの消息を知りたくなる魅力的な時代・和菓子小説だった。
posted by 灯台守 at 06:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物