2013年08月28日

屍者の帝国 伊藤計劃×円城塔

屍者の帝国 伊藤計劃×円城塔 河出書房新社
夭折の天才、日本SF大賞も受賞した「虐殺器官」の伊藤計劃が手がけた未完の本作を、芥川賞受賞作家である円城塔が引継ぎ完成させた。

頃は19世紀。後年、シャーロック・ホームズの伝記作家として有名になるジョン・H・ワトソン博士の若き日の冒険譚である。

その世界は、死者の魂=霊素を制御するネクロウェアを活用し、屍者として活用する世界。ワトソンは英国・諜報部のMから指示を受け、アフガニスタン以東の屍者の動向を探る旅にでる。そこではカラマーゾフ兄弟の末弟が「屍者の帝国」を構築するとのうわさが流れていた。

虚に虚を重ねる話が展開され、読者は混乱するだろう。しかし、その意図は深く興味深い。二人の天才の作品をじっくり味わいたいものだ。
posted by 灯台守 at 06:32| Comment(0) | TrackBack(0) | SF
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