2012年08月23日

結婚物語 新井素子

結婚物語 新井素子
私が持っていた文庫版の本書は「眠たい瞳のお嬢さん・上」「正彦くんのお引っ越し・中」「大忙しの二日間・下」という角川文庫版の三冊である。今回の再読は、BookOffの105円コーナーに、三冊が並べてあったからである。(正確には、新婚物語をあわせて6冊。)

この本が出た当時は、就職したての20代前半。まだまだ結婚も子供も関係がなかった。そのことを考えれば、30年は長い。

wikiには「ラブコメディ」となっていたが、はたして「ラブ」とつけていいのか? 引越しの掃除に三日間かけたり、関東ローム層について議論をかわしたりコメディなことはたやすく理解できるが、ラブシーンは記憶に無い。ただただ、普通の結婚までの道のりを淡々と描いただけなのだが、その普通を普通としてではなく、ちょっと視点を変えた見方がコメディとして読者を楽しませてくれるのだ。これは、新井素子さんゆえのなせる業かもしれない。

今回、「銀婚式物語」が刊行されたので、中央公論新社より再刊された。めでたいことではある。未読の独身者にはオススメのシリーズかもしれない。
posted by 灯台守 at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) |
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