2012年01月13日

死者の短剣 惑わしロイス・マクマスター・ビジョルド

死者の短剣 惑わしロイス・マクマスター・ビジョルド 創元SF文庫

SF作品が多いビジョルドのファンタジー。でも、ヒロイックでも幻想でも剣と魔法でもない。

とある理由で家出をした「地の民」フォーンは、旅の途中「泥ひと」にさらわれかける。そこを「湖の民」で警邏隊のダグに救われるが・・・

死者の短剣の設定、「地の民」「湖の民」や悪鬼の存在、特に「湖の民」の能力の設定はファンタジーだが、物語の大半はフォーンとダグのロマンスで埋まっている。その記述はなかなかなものではある。さすがビジョルドで、さりげない語り口で、二人の心情を描いているのはうまい。情熱的で濡れ場風な場面描写も上品である。

こてこてのファンタジーを期待した人は残念かもしれないが、これはこれで佳作といえる。
posted by 灯台守 at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー
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