2011年10月24日

悠々おもちゃライフ 森博嗣

悠々おもちゃライフ 森博嗣 小学館
この本は、ミステリ作家で大学の建築学科の教授である森さんが小学館の月刊誌「ラピタ」に連載したエッセイをまとめたものである。この本の収録は2004年7月から2年分。月刊誌「ラピタ」は2008年の12月に休刊になっているが、2006年当時は連載中だったので、のこりの話は、どうなったか少々気にかかる。
(便利なインターネットである。すぐに解った。連載は、全部で28回。私が持っているオールカラー版には24回分が掲載。残り4回分は文庫の方に掲載しているらしい。実物では未確認。)

このエッセイ、森さんのロジックが満載である。森ロジックが嫌いな方は読まない方がよい。帯にもあるが「いい大人が遊んでなにが悪い?」というような感じで全編語られている。取っ付きにくいという表現もあるが、小気味が良いともいうだろう。(人による)

高尚で、崇高な目的のためにミステリを書いたのではなく、「単位あたりの利益率」とか平気で語るし(多少表現は違う)「純粋に売るために書いています」とか堂々と主張する(主張はしていないかも。事実らしいから)

鉄道模型を走らせるための、線路の設営とか実際の列車の整備とか事細かに書いてあるのは、いかにも森さんらしい。

「子供が勉強しているとき、遊びに熱中している親というものは、非常に自然な好ましい人間の姿だと僕は考えている」帯に引用されている森さんの言葉だが、一見矛盾しているようで深いところで彼の主張がある。このロジックを森ロジックと私は読んでいる。かなり好きなのだ。だから最近は、森さんの本はミステリよりもエッセイの方が多い。たぶん、そのほうが得るものが多い。なぜなら森さんがそのように書いているからである。(本当?)
posted by 灯台守 at 21:52| Comment(0) |
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]