2011年10月13日

おまえさん 宮部みゆき

おまえさん 上・下 宮部みゆき 講談社文庫

「ぼんくら」「日暮し」に続く、第三部である。主人公の平四郎と甥の弓之助、おでこの三太郎たちは健在で、今回もやっかいな事件をゆったりと追い詰める。

惣菜やのお徳の店の近くで、辻斬りがあった。その後、しばらくして生薬屋の瓶屋の主人が同じ手口、切り口で切られ殺された。この二人をつなぐものはなにか?その裏にある人間模様はなにか?

この本、かなり変わっている。まずは、文庫とハードカバーが同時発売である。また、長編と短編4作の組み合わせも珍しい。内容は、これまでのシリーズと変わらず、厳しい話の中、ほんわかとする感じがするのは、宮部さんの筆力と、平四郎というキャラクターのおかげである。

探偵役の弓之助が持つ悩みや、今回登場の間島の若さぶり、いろいろ交錯して分厚い本もハイペースで読める。これが宮部マジックかも知れない。

長編で、犯人はわかる。あとの4篇は読んでみてのお楽しみ。
posted by 灯台守 at 23:11| Comment(0) | 時代物
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