2011年09月29日

悪魔の見習い修道士 エリス・ピーターズ

悪魔の見習い修道士 〜修道士カドフェル シリーズ〜 エリス・ピーターズ・著 光文社・刊
シリーズ8作目。さほど目立つトリックは無いが、動機が秀逸。

カドフェルの修道院に新しい見習い修道士が来る。彼は、なぜか修道士になることを急ぐ。そして夜になると自分では気がつかないうちにうめき声を上げる。周りからは、「悪魔が憑いている」といわれ、悪魔の見習い修道士と呼ばれていた。彼が、何故修道士になることを急ぐのか? 夜に上げるうめき声の原因は?

久しぶりに修道士マークが登場。重要な役割を果たしている。本作シリーズも、時間の流れを踏まえて、スティーブン王と女帝モードとの争いを基盤に描いているが、これまでは背景の一部だったものが、この巻から表に出てくる。作中の登場人物もかかわりの無いままでは無く、いろいろな影響を色濃く反映している。

父と子の葛藤、幼馴染の男女間の恋や結婚。さまざまな人間模様をベースに、カドフェルとヒュー・べリンガーは犯人を捜す。

なかなか、渋い結末の作品。
posted by 灯台守 at 22:05| Comment(0) | ミステリ
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