2011年06月05日

三匹のおっさん

三匹のおっさん 有川浩・著 
還暦迎える、いわゆるアラ還の三人組、剣道の達人キヨさん、柔道の達人シゲさん、頭脳派ノリさん。 その三人が主人公のご近所時代劇。以前有川さんがFMラジオでおっしゃっていた「三匹がゆく」から題名を頂いたというのもごもっとも。

リアルにこういうことが起こるかというと、そんなことは無いだろう。まったく架空の話ではあるが、でも何故かしら懐かしく心躍る6話ではある。3人の家庭も それぞれの事情を抱え、日々を過ごしている。そんな中、じっとしてはいられない性分が事件を呼んでいる気もする。地域との距離を置く人が増えている昨今、こんな風にご近所と付き合いたいと思う人も多いのかもしれない。

有川作品は、2作めで確かなことはいえないが、ネットのレビューを見ると典型的有川ワールドが後半展開しているらしい。本作で言うと3匹の孫と娘さんが高校生らしい青春を繰り広げてくれるのだが、さわやかを地で行くラブシーンもある。それを目撃する三匹のセリフも傑作である。

たんなるドタバタコメディかと思えば、その裏側にある現代社会の問題や世代間のギャップ、教育問題、援助交際まがいの話など、リアルな世情を垣間見せて話を展開させているところはさすがである。
posted by 灯台守 at 07:42| Comment(0) |
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