2008年01月08日

狐罠 北森鴻

狐罠 北森鴻 講談社文庫

骨董品を店を持たないで扱い、品物を店と店の転売差益を利益として得る旗師・宇佐見陶子。
東都芸術大学で美術を学んだという設定で、おまけに、教授だったプロフェッサーDが
元の夫という設定。

彼女は、とある古美術商からガラスの骨董を買い受ける。ところがそれは、良くできた
偽物だった。いわゆる「目利き殺し」にかかった彼女は、その古美術商におなじく
「目利き殺し」を返そうとする。そんな中、くだんの古美術商の腕利き外商担当の女性が
他殺死体でみつかった・・・

全編骨董の知識満載。裏の裏まで丁寧に画かれている。また、贋作の作り方も
丁寧にかかれており、納得できるところは凄い。某TVの大ファンならまちがいなく
はまるだろう。

陶子のしかけた罠の内容、その罠をしかけるために偽物をつくる工芸師、彼女の
友人の写真家、あやしい古美術商など個性的な人物が登場し、その言動を追う
だけでも、かなり楽しい。

最後の殺人事件解決でも、あざやかな謎の提示ですっきりと話を落としてくれる
ところは、さすが北森鴻である。
posted by 灯台守 at 22:48| Comment(0) | ミステリ
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