2007年11月05日

玻璃の天

玻璃の天 北村 薫・文藝春秋

ご存じ、覆面ミステリ作家、北村薫氏のミステリ。
内容はミステリにくくれない、深い内容を読者に語りかける。

本作は、「街の灯」に続くベッキーこと別宮さんとお嬢様のお話第二作。
第二次世界大戦前夜のきなくさい世相の中、淡々とした口調で語られる
北村薫の世界。文章の向こうにセピア色の画像が見え隠れするのは
気のせいだろうか?

時代という波に翻弄される人々の哀しみが透けて見えるような話の
中に、古き良き時代、生きることを全うしようとしていた人たちの
息使いが聞こえてくる。単に謎解きではない、ミステリの域を超えた
物語を聞かせてくれる北村薫からは、目が離せない。
posted by 灯台守 at 23:33| Comment(0) | ミステリ
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