2007年11月04日

まんまこと

まんまこと 畠中 恵 (文藝春秋)

ご存じ しゃばけの畠中さんの、時代物。ちょっぴりミステリ、謎解きがらみに
物語は進んでいく、お得意のお話だと思う。

主人公、麻之助は町庄屋の息子。16才までは、すばらしく、その後宗旨替えを
してずぼらな暮らしになったという代わりだね。実は、その原因が見え隠れ
しながら、短い話が絡まっていくという趣向である。

ミステリ本読みな方なら、あっという間にネタはわかるのだが、そこは畠中さん
うまく盛り上げていく。途中でてくる先の短い想い人を持った許婚の娘さんを
だすなどは、さすがにうまくて、話の行く先をうまく煙に巻いてくれる。

単なるハッピーエンドの話ではなく、人生の苦い部分をかみしめて、でも
その苦さの味を知った大人だけにわかるような旨み。そんな最終話が
胸にしみるのである。
posted by 灯台守 at 20:37| Comment(0) | 時代物
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]