2005年11月20日

「オリエント急行殺人事件」事件(再録)

「オリエント急行殺人事件」事件 May. 11 '1999


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 オリエント急行殺人事件は、アガサ・クリスティの代表作の一つである。わたしのミステリ驚愕トリックNo1でもある。なぜ、オリエント急行殺人事件がNo1であるか?それにはちょっとした理由がある。 なお、ネタばれはないので安心して読んでほしい。
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続きは下記をクリック 夜光怪獣の項でもふれたように、fujiの活字中毒はミステリで幕を開けた。もちろんその頃、自由に本が買えるようなこずかいはないし、fujiの実家は、一応県庁所在地の市にあるのだが、なぜかちゃんとした本屋までバスで30分以上かかる所だったので、もっぱら学校の図書館を利用した。
fujiの通っていた小学校の図書館は、児童数からすると結構品揃えは充実していた。文学系の全集や名作どころ、図鑑もOKで当時のfujiレベルには十分であった。おまけに推理小説の全集も有りクリスティ、クイーン、ドイル、ポー、ヴァン・ダインなど有名どころの作家が網羅されていた。
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 いまからしてみれば、一応その全集を読んで好みの作家を追求するなり、他の全集を読むなりすればよかったのだ。

# そういえば、fujiの小学校の図書館の品揃えもちょっと変わっていた。
# ソーンダイクものや、思考機械ものの翻案物があった記憶がある。
# いまさら確かめるというのも変なので、謎のままではあるが。
 fujiは、今後の読書方針として「ミステリのあれこれ」みたいな本を読むことにした。わざわざ購入したこともよく覚えている。で、購入した本が(いまから思えば)大失敗の本だったのだ。その本というのは、有名どころのミステリの紹介(東西ミステリベスト10みたいなもの)があったのだが、それと同列に歴代驚愕トリックベスト10みたいな規格もあって、なんと丁寧にトリックが記載されているのであった。
 いまならその気配を感じてそのたぐいの本にはちかよらないし、万一手にとっても被害最小限におさえるため、すぐさま「廃棄!!」なのである。しかし、当時はたかだか小学生であるし、すくないこずかいで、かつわざわざバスにのって買った本であるからそんなことはできなかった。で、なめるように読んでしまったのである。(号泣)
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 おかげで、「そして誰もいなくなった」「アクロイド殺人事件」「Yの悲劇」など有名どころのトリックがfujiの記憶に鮮明にインプリントされてしまったのである。(さらに号泣)悲しいことに当時はその重大さに気がついていなかった。トリックが割れるということが、ミステリの作品の魅力を半減(場合によっては、ほぼ0)にすることが理解できていなかったのである。
 その後、高校、大学と進むにつれミステリ好きの人たちと語るにつけ、「やっぱ、『そして誰もいなくなった』はすごいよなぁ。」とか「『アクロイド』には驚いた」とかという話を聞くと、その話に参入できない自分の不幸に大いに気がつくこととなった。(号泣^2)
# 正確には、「やっぱ、『そして誰もいなくなった』はどうもアレだよなぁ。」とか
# 「『アクロイド』は、反則だよぉ」とか
# けなしまくりであったが。
 そこに、救世主のように登場したのが「オリエント急行」であった。たしか映画化されて話題になっていた時期だった記憶がある。ま、たいした物じゃないだろうと高を括って読み始めた。無謀にも犯人当てを目論んでいたのである。

雪で閉じ込められた、オリエント急行。その中で発生した殺人事件。
一両の 車両が密室となり、犯人はこの中に・・・
最後のポアロの説明のときの驚愕は、言葉に表せない。思えばクリスティが「周到に」用意した伏線に見事にはまっていたのだ。見事なプロット、十分に納得がいく動機。もうため息しか出なかった。
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 いまもミステリは好きでよく読む。ここ10年では、綾辻さんの「十角館」に何年ぶりかの驚愕をいただいた。最近では、北村薫さんにはまっている。さすがに、あの時のレベルの驚愕には巡り合うことはないとは思いながら、今日もミステリのページをめくる。もし「オリエント急行」との出会いがなかったら、fujiのミステリ生活はなったであろう。
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posted by 灯台守 at 22:05| Comment(0) |
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