2019年01月27日

そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ

そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ 文藝春秋
本屋大賞、二冊目。

瀬尾さんの本には、悪人が出てこない。多少、根性が曲がっている風の人は登場するが、根本的には普通の善人の誤差の範囲だと思う。本作も、トリッキーな設定ではあるし、無理無理感が否めないが、やっぱり、その基本線は揺るがない。三度苗字が変わって、父親が三人、母親が二人いるという森宮優子さん17歳が主人公。その性格の良さは、不可解といえるだろう。しかし読み進めるにつれ、当たり前に感じている親子関係に疑問を読者は抱く。「私たちが親子・家族と思っている関係って何だろう?」と。それぞれの登場人物が、それぞれの立場で成長していく様が、淡々と描かれる。読む私たちも、一緒に成長しているだろうか。振り返って反省しきり。
posted by 灯台守 at 11:10| Comment(0) | TrackBack(0) |
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