2018年08月24日

図南の翼 十二国記 小野不由美

図南の翼 十二国記 (講談社X文庫)
小野不由美

十数年ぶりの再読。シリーズ中、ユニークな作品ともいえる。恭国の裕福な商家の娘である珠晶は十二歳にして蓬山へ昇山する。物語的に言えば、見え見えの展開で意外性もへったくれもないのだが、珠晶と同行する頑丘と利広のキャラクタ描写が秀逸であり、それだけで読者を魅了する筆力は称賛に値する。思えば、海客や山客が一切出てこない話であり、終始、十二国の世界観を堪能できる作品でもある。もし、このシリーズで一冊選択するなら本作を私は選ぶ。傑作ではないが、ファンタジーの作品要素をすべて含んでいる推薦本として押したい。
posted by 灯台守 at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー
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