2018年02月20日

星の子 今村夏子

星の子 今村夏子・著 朝日新聞出版
本屋大賞候補作、6冊目で芥川賞候補作で第39回 野間文芸新人賞受賞作。

主人公・林ちひろは中学3年生。生まれた直後、いわゆる病弱だった彼女をどうにかしようと両親は、さまざまな事を試す。その中で、父の職場の同僚から「水」もらう。その水は効果てきめんだったことから、両親は怪しい宗教にのめりこんでいく。一方、両親から距離をとる姉。流されるちひろは、徐々に違和感を感じるが・・・

いわゆる新興宗教を背景に描くお話だが、ありがちな陰惨で不気味な感じはまったくしない。両親の強制感もさほど感じられず異質な感じもあまりしない。ただ、ちひろの周囲にいる人々が見え隠れしつつ彼女を支えていることが解る。結局のところ、彼女は両親の元を旅立つような暗示はあるが、でも完全に見放すようなことはしないだろうとも思えるエンディングである。姉はどうなったか、叔父さんの意図はどこにあるのか、書かれていない部分はあるが、癒され感が半端ないことは確か。

好きな人は好きだろうと思える一冊
posted by 灯台守 at 05:58| Comment(0) | TrackBack(0) |
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