2017年11月26日

与楽の飯 澤田 瞳子

与楽の飯 東大寺造仏所炊屋私記 澤田 瞳子 光文社 というのが、フルの情報。
大仏を建立するとき、つまり奈良時代を舞台にしたお話。

聖武天皇の詔によって、大仏の建立が行われていた時代、租庸調という税制の一環で、各地から集まられた平民が大仏建立の作業を担う労働力として働いていた。当然、彼らの食事を給する必要が生じる。このお話は、その給仕を一手に引き受けていた長のお話。

短編構成によって一つの話となる。最初はミステリー的な展開で始まるが、徐々に話しは別の方向に広がっていく。彼ら自身が作る大仏は、いったい何なのか、仏とは何なのかを問いかけていく。

奈良時代というかけ離れた時代を描きながら、登場人物にはリアリティがあり、ぐんぐん引き込まれる。著者の筆力に脱帽といえる。
posted by 灯台守 at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) |
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/181683648
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック