2017年02月04日

夜行 森見登美彦

夜行 森見登美彦 小学館
本屋大賞候補作 6作目。他の読書会との関係もあって、一時休憩。

本作は、森見さんの新作で直木賞候補でもあった。
鞍馬の火祭りを見に行く5人。10年前も6人で鞍馬に火祭りに行き、一人がそれっきり帰ってこなかった。そして10年後、集まった5人は不思議な話を始める・・・それは、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵に絡む話だった。

ファンタジーというか、怪談というか、得体のしれないお話ではある。森見さんの京都シリーズとは、ちょっと雰囲気が違い怪しさ漂うが、それはそれでいて森見ワールドにはなっていると思う。その世界の正体が、徐々にわかってくるというより最終話で「そうか・・・」と思わせる手法は読み手をさらに異世界へ連れ去るようだ。

読後感が良いとはいえないが、長く余韻が続く話といえる。「夜にも奇妙な物語」的なお話が続くが、その謎の本質は語られること無くクローズしていく。これも森見さんの成せる技かもしれない。
posted by 灯台守 at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) |
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