2015年03月10日

Another <下> 綾辻行人

Another <下> 綾辻行人 角川文庫
新たな学園ミステリホラー分野を確立したとい言える一作。若手読者の「ラノベから本格ミステリへ」の架け橋となるか。

夜見山北中学校の三年三組に伝わる伝説とは、死亡したクラスメイトが卒業写真に写っていたということだった。見崎鳴は、なぜかクラスメイトと交わらない。榊原恒一に対するクラスメイトの微妙な対応の理由も不可解だった。そして、5月、6月と恐れていた惨劇が始まってしまう。この惨劇を止める方法はあるのか。

後半は畳み掛けるように展開し、伏線は見事に回収されていきエンディングになだれ込んでいく。さすが本格ミステリ作家の独壇場ではある。惨劇の元々の理由は謎のままではあるが、見事な幕引きの演出である。かなり盛り上がってしまい、ページを捲る速度も上がった。ある意味、意外な犯人的なものもあるし読後感は(ホラーなので)爽快とはいえないがかなり満足だった。

本作の夜見山は綾辻さんの「ホラーな場所」になりそうである。ここを舞台に続編が続くかもしれない。本作のスピンアウトの「Another-S」が発表されているし、「Another-2001」も連載が始まった。「Another-S」は入手予定で、たぶん早速読むんだろうな。今後の夜見山サーガに期待して待つことにしよう。
posted by 灯台守 at 06:05| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ
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