2014年11月26日

重力への挑戦 ハル・クレメント

重力への挑戦 ハル・クレメント 創元SF文庫
惑星メスクリンは、地球の700倍の巨大な重力が支配する世界である。その世界の極地にすむメスクリン人は、扁平な体と何本もの足を持ち強力なハサミを使う甲殻類に似た知的生命体である。
極地に遭難して不時着した地球人製観測ロケットのデータを回収るべく、依頼されたメスクリン人は困難を物ともせず、徐々に目標へ迫る。その意図は何なのか。

古典的名作のSFと評価が高い一作。楕円形で赤道付近が遠心力で重力が弱いという設定の下で、「投げる」ということや「飛ぶ」ということを理解できない文明を淡々と書き分けるのは、凄いとしか言いようがない。異なる文明、知的生命体との邂逅を描きつつ、科学とは何か、文化とは文明とは何か、その一面を描く本書は22世紀まで残るSFだろう。現にすでに発表依頼60年以上。ちっとも古くならないのは、さすがである。
posted by 灯台守 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | SF
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