2014年08月06日

まるまるの毬 西條奈加

まるまるの毬 西條奈加  講談社
西條さんの最新刊。江戸のお菓子屋を巡るお話。
「南星屋」は江戸・麹町にあるお菓子屋。主は、とある事情で町人となった旗本の次男坊である治兵衛。京をはじめ各地を修行で歩いた主が日替わりで出す全国の菓子を求める人が今日も列を作る。娘のお永と孫のお君と三人で暮らすこの一家にはひとつの秘密があった・・・

西洋のそれとは違う、四季を映した和菓子をネタにしつつ、治兵衛一家をゆったりと語る短編集ではある。しかし、後半、一転して荒波が彼らを襲う。でも、彼らを救ったのは、やっぱり和菓子だった。

題名をすんなり読める方は珍しいかもしれない。毬(いが)と読むとは知らなかったが、表題の「まるまるの毬(いが)」というのは、名題といえる。こんなところにも本作の魅力が現れている。

この後も彼らの消息を知りたくなる魅力的な時代・和菓子小説だった。
posted by 灯台守 at 06:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物
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