2014年08月05日

わたしにふさわしいホテル 柚木麻子

わたしにふさわしいホテル 柚木麻子 扶桑社
もう抱腹絶倒の文壇裏話、成り上がり?作家の実録本?

中島加代子は、某社の新人文芸賞に応募し見事に大賞を受賞した。しかし、アイドルが同時受賞し、話題はさらわれるわ、作品の出版は無期限延期になるわ惨憺たるデビューとなる。そんな彼女は鬱憤を晴らすべく、山の上ホテルに宿泊し文豪を気取り妄想の世界に浸る。そこへ彼女の大学時代のサークルの先輩で有名出版社の編集者・遠藤がシャンパンを差し入れに来るが・・・

文壇の重鎮を手玉にあやつり、編集者の本音を逆手にとって出版業界を駆け上る加代子の妄想と虚実入り混じったバイタリティあふれる活躍を描く。

本当かウソか、判断に迷う(そんなことはないが)傑作な活劇を展開する本書は、作家・柚木さんの妄想・・・と、すずらん本屋堂でご本人がおっしゃっていた。いやはや傑作なその行動力がすばらしい。短編で構成される本書を読み進めながら、「次はどんな手で?」と楽しみつつ読み進んだ。まさに「加代子オンステージ」を堪能することが出来る。

作家とは因果な商売やなぁ・・・と思いつつ、次の作品を期待して待ちながら、期待はずれに終わるとこき下ろす読者も厄介なヤツである。
posted by 灯台守 at 07:08| Comment(0) | TrackBack(0) |
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