2014年06月21日

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ 辻村深月

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ 辻村深月 講談社文庫
講談社100周年記念出版の一冊。
フリーライターとして活動するみずほは、幼馴染みのチエミが母親を刺して逃走するという事件に遭遇し、唖然とする。理想の母娘だったチエミと彼女の母。彼女達に何が起きたのか? 彼女は、チエミ周辺の人たちにインタビューを行いつつ、彼女の行方を追う。チエミは何故逃走したのか?

男には解らない女性同士のやり取り。この周辺を深く掘り下げる表現は、辻村深月は上手い。女友達との関係、母と娘の関係。それは外からは計り知れないモノがある。独立しようとする女性と、それを嫉妬する女性。自らを理解し「白馬の王子」はいないとしりつつ、求める女性。互いに理解できず傷つけあう女性達。そして年齢を重ねてあせりと諦めが同居する・・・

救いようの無いと思われるストーリー展開の終焉には、一筋の灯がともる。チエミの逃走理由には、人間としての尊厳があると思う・・・。

それにしても、男は情けない。というか、なんともはや。
posted by 灯台守 at 08:28| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/100123671
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック