2018年09月08日

アルテミス(上・下) アンディ・ウィアー

アルテミス(上・下) (ハヤカワ文庫SF) アンディ・ウィアー

月面上の人工都市、アルテミス。月面上で育ったジャスミンはポーターとして生活費を稼いでいるが、知り合いの大金持ちから謎の依頼を受ける。その依頼は・・・ 前半では着地点が全く見えないまま下巻へ。後半戦に期待。

前半での月面状況学習が終わって、いよいよ加速される。月面の状況、真空、1/6の重力、アルテミスの環境を縦横無尽に活用する物語は疾走する。単なる化学SFとしても面白いが、背後にある経済の進化の話がなかなか説得力がある。さらに、そっと父娘の話が書き込まれていて、ちょっとうれしい。

謎の依頼の背景が、科学的に理解できて、その向こうにある真の目的にたどり着くと納得感はある。月という手が届く環境を上手く使い読者を引き込んでいる。さすが上手い。
posted by 灯台守 at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | SF