2018年07月06日

ファイア・サイン 女性消防士・高柳蘭の奮闘 佐藤青南

ファイア・サイン 女性消防士・高柳蘭の奮闘 佐藤青南 宝島社文庫

横浜市消防局湊消防署に勤める任官2年目の女性消防士、高柳蘭を主人公に語る第二弾。
2ヵ月間で42件もの火災が発生している湊区管内。出火場所も集中し、火災原因も明らかになっていないことから、警察は事件性を疑う。
火災原因調査員の木場は、根拠の薄いことから「事件」との見方に慎重になる。そんな中、蘭の所属する浜方隊は、殉職者を出してしまう。

伊藤さんお得意の青春お仕事小説、消防士版第二弾。さすが、取材は徹底しているが、出荷原因は、ちょっと無理でないかい?という感覚はある。一件、二件はあるかもしてないが。
一方、物語のストーリーは手慣れたもので、うまく読者を翻弄する。読者にとって、登場人物が死亡するって考えられない。読み続けるのが辛くなる。おまけに主人公の過去に見事に重なってくるのだ。しかし、そこを乗り越えないと彼女の成長は無いことも事実。そこを上手い条件を構築し、見事に納得させてくれる。最後のシーンが宝物になるよなぁ。(10代なら確実。50代、還暦直前は・・・ノーコメント)

残念ながら、このシリーズは現状ここまで。白バイガールとともども、彼女たちの今を垣間見たい。
posted by 灯台守 at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) |