2018年07月03日

銀河帝国の崩壊 アーサー・C・クラーク

銀河帝国の崩壊 アーサー・C・クラーク 創元SF文庫

数億年後の世界に、人類は不老不死の体を得てはいたが、ダイアスパーと呼ばれる都市の外には興味を失い、出ていくこともなくなっていた。その都市の最後の少年であるアルビンは外の世界に興味を示し都市の外に出ようとする。そこには先人のメッセージがあった。

かの名作、「幼年期の終わり」と同年に書かれたSF。数億年先という設定と、遥かなる宇宙と文明を描く筆致は「さすがクラーク」の面目躍如といえる。人類を二つの集団として描き、はるかなる宇宙とあこがれと好奇心を描きつつ、畏怖も書き込む手腕は素晴らしい。本書は絶版。複雑な構成やトリッキーなストーリーも無くシンプルであるところが現代受けしないのだろうか。
posted by 灯台守 at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | SF