2018年03月18日

冷たい方程式 トム・ゴドウィン 他

冷たい方程式 トム・ゴドウィン 他 ハヤカワSF文庫
SF読書会で課題本として選抜したけど、うっかり新旧2さつあることを知らなかった。
しかも、アンソロジーの内容が違う・・・

まあ、新旧二冊読めて良いかと。

冷たい方程式(2011年10月)ハヤカワ文庫SF1832 ISBN 978-4-15-011832-7
徘徊許可証:ロバート・シェクリイ
ランデブー:ジョン・クリストファー
ふるさと遠く:ウォルター・S・テヴィス
信念:アイザック・アシモフ
冷たい方程式:トム・ゴドウィン
みにくい妹:ジャン・ストラザー
オッディとイド:アルフレッド・ベスター
危険! 幼児逃亡中:C・L・コットレル
ハウ=2:クリフォード・D・シマック

以上、新版

冷たい方程式―SFマガジン・ベスト1 (1980年2月) ハヤカワ文庫SF380 ISBN 4-15-010380-1
接触汚染:キャサリン・マクレイン
大いなる祖先:F.L.ウォーレス
過去へ来た男:ポール・アンダースン
祈り:アルフレッド・ベスター
操作規則:ロバート・シェクリイ
冷たい方程式:トム・ゴドウィン
信念:アイザック・アシモフ

以上、旧版
posted by 灯台守 at 19:25| Comment(0) | TrackBack(0) | SF

航路 上・下 コニー・ウィリス

航路 上・下 コニー・ウィリス ハヤカワSF文庫

読書会仲間の紹介です。かなりの長さですが、上巻のコミカルさ加減に油断していると、下巻で足を掬われる。上巻のテンポからすると、倍速以上の後半の畳みかける疾走感はハンパない。

マーシー総合病院で、臨死体験者の聞き取り調査を行なっている心理学者のジョアンナが主人公。その病院は、経営者の意向で、臨死体験の研究を進めているが、なんとも問題なのは臨死体験に宗教を持ち込もうとするマンドレイク。彼は、臨死体験者に誘導的ともとらえられる質問を繰り返し、ジョアンナの邪魔をしていく。そんな中、彼女は、神経内科医のリチャードから新規プロジェクトへの協力を求められる。NDE(臨死体験)を人為的に発生させ、その時の脳の活動を詳細に記録しようというのだ・・・

一歩間違えばキワモノの話になりそうな所を、最新科学的な雰囲気をまといつつ、読者をその気にさせてくれる。そして、主人公のジョアンナ、研究のタッグを組むリチャードのキャラは立っていてイメージしやすい。ある意味、邪魔ばかりするマンドレイクもユニークだし、心房細動で何度も臨死体験しているメイジーちゃんときたら、拍手物のキャラクターである。前半の臨死体験の描写は、それだけでワクワクするし、魅力的な謎解きもプラスされる。

そして、驚愕の2部ラスト。それから怒涛の一気読みとなる。気が付かないうちに、伏線も貼ってあり、見事に回収されているようだが、一読では気が付かない点も多数だろう。

いやはや、上下合わせて1300ページを超える本作、なかなかお勧めできない長さだが、それなりの魅力のある一作である。これだからSF読みはやめられない。
posted by 灯台守 at 15:38| Comment(0) | TrackBack(0) | SF

2018年03月17日

月刊キャッツ 3月 3/17 1F N38

月刊キャッツ 23回め 右サイドのA席。でも握手席で、今回は2匹の猫と握手。
一匹はヴィクトリア。杉野早季さんは、12月から5回連続。かなりの遭遇率。
冒頭の「月にポーズ」の時のバランスが良いです。

キャッツ 大阪
2018年3月17日(昼)公演  大阪四季劇場
グリザベラ 江畑晶慧
ジェリーロラム=グリドルボーン 真瀬はるか
ジェニエニドッツ 安宅小百合
ランペルティーザ 馬場美根子
ディミータ 円野つくし
ボンバルリーナ 山崎遥香
シラバブ 五所真理子
タントミール 間辺朋美
ジェミマ 加島 茜
ヴィクトリア 杉野早季
カッサンドラ 片岡英子
オールドデュトロノミー 山田充人
アスパラガス=グロールタイガー/
バストファージョーンズ 藤田光之
マンカストラップ 加藤 迪
ラム・タム・タガー 田邊真也
ミストフェリーズ 一色龍次郎
マンゴジェリー 玉井晴章
スキンブルシャンクス カイサータティク
コリコパット 横井 漱
ランパスキャット 河上知輝
カーバケッティ 照沼大樹
ギルバート 新庄真一
マキャヴィティ 川野 翔
タンブルブルータス 吉岡慈夢
posted by 灯台守 at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ

2018年03月10日

ブラックパンサー

「ブラックパンサー」は、ご存知「マーベル・コミック」のアメリカン・コミック「ブラックパンサー」の実写映画化作品で、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズとしては、第18作品目の映画となる。

「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」で、亡くなった父・国王の後を継ぐ、ブラックパンサー・ティ・チャラの活躍を描く。登場人物として白人は、CIA捜査官のロスくらいしか出てこない。ほぼ黒人が99%である。時代を感じる・・・

ストーリーとしては退屈。結局、「ブラック・パンサーは美しい。そして強い。世界に未来をもたらすもの」という主張が露骨に押されてくる。まあ、嫌みではないので良いし、主役のチャラ自身も苦悩するので、良しとしよう。

ウルトロンで、ちょっとだけ活躍したブラックパンサーの仕組みがわかって爽快アクションを繰り広げるが、あんまりパワーは無い感じがする。妹くんがマッドサイエンティストぽくて今後の化けを期待しようかな。

結局、何がすごいかというと、「白人ヒーローが出てこない」ことだろう。悪役とCIA捜査官以外は、すべて黒人というインパクトはUSでは、私が感じる以上にあるんだろうな・・・

しかし、ご丁寧に「エンディングクレジット以降にも続きます」と言っているのに席を立つ人がいるのは不思議。マーベルの映画見たことないのかしらん・・・

posted by 灯台守 at 16:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2018年03月09日

シェイプ・オブ・ウォーター

『シェイプ・オブ・ウォーター』(The Shape of Water) 
2017年のアメリカ合衆国の異生物間恋愛をテーマにした映画。ギレルモ・デル・トロ監督作品。アカデミー賞の監督賞、作品賞、作曲賞、美術賞を受賞。

アマゾンの奥地で捕らえられた半魚人的な異生物。国の研究所で清掃婦として働いていた発声障害のあるイザベルは、その異生物に親愛の情をいだくようになる。そして脱出させるべく、計画を立てる・・・

ギレルモ・デル・トロの映像・特撮とやるせない感情が水と重なって迫ってくる。伊達にパルムドールとオスカーを獲得してはいないだろう。主演のイザイザ役をサリー・ホーキンスが好演していた。私だけかもしれないが、同僚ゼルダ役のオクタヴィア・スペンサーがよかった。

言葉のしゃべれない異生物。虐待する研究所のメンバー。同じように言葉をしゃべれないイライザとの間の心通わせるシーンは何とも言えない。終盤近くのダンスシーンは、往年のミュージカル映画のようで切なく胸に迫る。

切ない愛の形を映し出す映画。何か芯に残る映画だった・・・
posted by 灯台守 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2018年03月06日

AX 伊坂幸太郎

AX 伊坂幸太郎 KADOKAWA
本屋大賞候補作9作目。「グラスホッパー」「マリアビートル」に続く「殺し屋シリーズ」三作目。

「兜」と呼ばれる殺し屋。通常は妻と高校生の息子のいる3人家族の、若干というかかなりの恐妻家である。彼は殺し屋家業から足を洗いたいのだが、なかなか許されない。そんな中で、依頼をなんとかこなしていくお話。

ただ、さすがに伊坂作品であり、一筋縄ではいかない。このAX単行本化のための書下ろしがカギである。内容を書くと、「即、ネタバレ」になるので書きたいが書けない。

思うと「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX」の三作までが前振りになっている。AX最後の作品は、その要素を踏まえた上での締めの作品として、読者にサプライズをくれる。
posted by 灯台守 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2018年03月05日

グラスホッパー 伊坂幸太郎

グラスホッパー 伊坂幸太郎 角川文庫

本屋大賞の候補作であるAX(アックス)は殺し屋が登場するシリーズで、グラスホッパーが第一作。なので、まずはこちらの感想から。

「鈴木」は、妻を交通事故で亡くした時から、その加害者をどうしても許せず、とある会社に潜入する。その加害者が、その会社のオーナーの息子であり、隙あれば・・・と思っていた。そして、鈴木は会社の上司の女性から「彼をどうにかしようと思ているでしょ」と言われ、責められる。その時、窓から見える交差点で、そのオーナーの息子が何者かに押され車に跳ねられる。同時にその様子を別のところから見ていた「鯨」という殺し屋がいた。その「鯨」を、ひょんなことから追う羽目になったナイフ使いの「蝉」を加えた三つ巴で「押し屋」を探すことになる・・・

なかなか個性豊かな殺し屋が登場する。自殺に追い込む「鯨」、ナイフを使いこなす「蝉」。双方とも、かなり個性的である。さらに押し屋と思われる男「槿」(ムクゲだがなぜか”あさがお”と名乗る)が、さらに個性的である。一方、「鈴木」は全く平凡で心もとない一般人である。この個性的な殺し屋たちと鈴木が交錯しながらストーリーが進む。押し屋だと思われる「槿」の家の場所を巡って行きつ戻りつの大乱戦が繰り広げられる。序盤は緩やかに進むが徐々に加速され終盤は一気に畳みかける展開である。

さすが伏線のキング、伊坂さんの面目躍如、この作品も「ああ、あれかぁ」と納得の話が続き最後まで飽きさせない。エンターテイメントの証である。
posted by 灯台守 at 19:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ