2017年02月07日

福家警部補の挨拶 大倉崇裕

福家警部補の挨拶 大倉崇裕 創元推理文庫

ミステリー読書会の課題本が、「福家警部補の再訪」ということで購入したが、実はシリーズの2作目とのことでビックリ。まずは第一作目から読むのが礼儀作法だろうと思って、購入したのが、本作品。

刑事コロンボばりの倒叙モノの傑作シリーズ。ちょっと見は若い事務職のOLのように見える福家警部補。150cmちょいの身長だが、徹夜明けもまったく感じさせないバイタリティと鋭く深い洞察力で犯人に迫るのは、素晴らしい。この本には4つのお話が収録されている。

最後の一冊
オッカムの剃刀
愛情のシナリオ
月の雫

以上の4編。倒叙モノは犯人はわかっていながら、話が進むミステリである。完璧と思える犯人の知恵がどこから崩れるのか、読者への挑戦はあざやかで、少し哀しい。名編の福家警部補シリーズは、そんな倒叙モノの傑作といえよう。
posted by 灯台守 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ