2016年02月27日

さだまさしx桂文枝 二人会 → 風に立つライオン基金チャリティ・コンサート

さだまさしx桂文枝 二人会 → 「風に立つライオン基金」の主催チャリティコンサートに高松まで行って来ました。2016年2月26日(金) 夜 高松・アナブキゴールにて。

「風に立つライオン基金」はさだまさしさんが中心となって立ち上げた一般社団法人です。

二人会の様子

いきなり登場時点で、文枝さんの浮気騒動に触れて爆笑の渦。さすがふたりともプロフェッショナルです。そして文枝さんが「この曲!」と選んだ「案山子」を二人で唄うのですが・・・ なんといろいろ有りまして20分以上かかりました。

その後は、さださんのコーナーが続き、二部の文枝さんの落語「友よ!」に雪崩れ込み、最後は「風に立つライオン」で〆て頂きました。

何年ぶりかの生のさだまさしさんでしたが、やっぱり素晴らしい。
posted by 灯台守 at 16:35| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ

2016年02月24日

世界の果てのこどもたち 中脇初枝

世界の果てのこどもたち 中脇初枝  講談社
本屋大賞候補作も8作目。

高知県の貧しい山村。昭和初頭の貧困から抜け出すために満洲にやってきた一家の娘、珠子。満州という場所も知らないまま、彼女は朝鮮人の美子(ミジャ)と仲良くなる。そのころ恵まれた家庭で育った茉莉が満州に父親とやってきて出会うことになる。お互いが誰なのかも知らなかった幼い三人は洪水の中、避難した寺の中でおにぎりを分け合う。たったひとつのおにぎり。大半を疑問なくもらった茉莉。残ったおにぎりのうち、ほんのすこしを取った美子。その様子を見た珠子。三人は不思議な友情で結ばれる。
しかし終戦が訪れ、珠子は中国戦争孤児となり、美子は日本に渡るが朝鮮人であることで差別を受け、茉莉は横浜の空襲で家族を失い、三人は別々の人生を歩むことになる・・・。三人は再び巡りあうのか。そしてその時、何を思うのか。

生い立ちの違う三人は、それぞれの厳しい人生を辿ることになる。その人生は幸せとは言えないものだったに違いないが、単純に不幸であったと言えないと思う。その原因は戦争にあることに違いないが、誰にその責任を問うことも出来ないもどかしさがある。しかし、人生の終盤にさしかかった彼女たちの姿の美しいことに、ある種の感動を覚えるのは私だけだろうか。とにかく、著者魂心の1作に違いない。

この本に感動を受けたなら「流れる星は生きている」等にも手を伸ばすことをおすすめしたい。
posted by 灯台守 at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) |

2016年02月21日

教団X 中村文則

教団X 中村文則 集英社
本屋大賞候補作7冊目。600ページ近い大作。まあ、ファンタジーなら「普通の分量」なのだけど、ストーリーらしきものが希薄で苦労した。

楢崎は、図書館で出会った立花に惹かれたが、当の彼女は姿を消す。その後、彼女はある宗教団体に関わっているとの情報を得たが、その宗教団体の所在地に関わる情報は皆無だった。彼女の行方を探るべく、彼はとある団体の集会に参加することになるが・・・

主人公がはっきりしないまま、楢崎と、彼が追う立花、最初に訪れた団体の主催者・松尾、その団体の峰野、あやしい宗教団体の教祖・沢渡、その教団の幹部・高原・・・と、登場人物が入れ替わり立ち代り「あーでもないこーでもない」という主張を繰り広げていく。

宗教論から生死の意味合い、仏教論や宇宙の成り立ちまで、諸説が繰り広げられる。その中で登場人物の数人の想いが最後に集約され結論らしきものにたどり着く。

冒頭に書いたように、主人公が設定されていない(強いて言えば楢崎?)ため、若干読みにくい。しかし、松尾や沢渡の主張、高原の人生などはなかなかどうして面白い。その人それぞれの読み方のある一冊。Amazonの評価も★1つから5つまで見事に分かれているという珍しい状況だった。
posted by 灯台守 at 08:45| Comment(0) | TrackBack(0) |

2016年02月20日

革細工体験→文庫カバー作成!

今日は、初体験の革細工を体験しに最寄りのショップへ。成果は、文庫本カバー。誕生祝いに家内と娘からもらった革製カバーは松山のショップに依頼して作成したそうだけど、ハヤカワ文庫が入らない(泣)
それで、自作したという理由(わけ)ですね。革カバー、販売品は軽く5000円〜8000円とか珍しくないけど、これは材料費+教室代金で2500円ナリ。おお、素晴らしい。

2016-02-20 15.02.28.jpg左が松山のショップ作、右が今回の自作文庫カバー

2016-02-20 15.03.18.jpg今回の自作版
posted by 灯台守 at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ

2016年02月19日

福笑一門会 in 繁昌亭 2016年2月19日(金)

福笑一門会 in 繁昌亭 ということで、早引けして駆けつけた。(^^;
笑福亭福笑さん、たまさんの師弟コンビが炸裂!!

地獄八景亡者戯  笑福亭たま
インテリ強盗   笑福亭福笑
仲入り
らくだ      笑福亭たま
ちしゃ医者    笑福亭福笑

改めて聞くと師弟コンビは素晴らしい。福笑さんは、いつもの調子に増してちしゃ医者というかなり汚い話を豪快に噺す。一方のたまさんは、大ネタと言われる噺を軽やかにこなすのは見事。特に地獄八景はアレンジが面白かった。

良いですなぁ。この師弟は。
posted by 灯台守 at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語

2016年02月16日

永い言い訳 西川美和

永い言い訳 西川美和 文藝春秋
本屋大賞候補作シリーズも、はや6冊目。

本名を恥ずかしいと考え、封印した人気作家の津村啓。長年、彼を支え下積み時代を共に乗り越えた妻・夏子を突然の事故で失う。しかし、彼は妻を事を何一つ知らず途方にくれる。彼女がどのバックを持って出て行ったのか、どんな服を着ていたのかさえ覚束ない。
悲しみを装うことしか出来ない彼は、同一のバス事故で無くなった妻の友人の家族を過ごすようになるが・・・

なかなか受け入れがたい、独特な主人公が登場。その主人公との距離感を図りつつ読むような感じがあった。途中から一気に距離感が縮まって行き、物語の内部に引きこまれてしまった。さすがに、上手い。「悲しみ」に打ちのめされる人たちとその周辺の人々。その感情を視点を変化させつつトレースしていく様子が、リアルに迫ってくる。してやられた感があり、他の西川さんの本を読んでみたい・・・という気にさせられた。

なかなかの秀作。
posted by 灯台守 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) |

2016年02月15日

戦場のコックたち 深緑野分

戦場のコックたち 深緑野分 東京創元社
第二次世界大戦の連合軍の特殊兵・コックたちのお話。ミステリの形態をとってはいるが、内容は戦記物に近い。

連合軍のアメリカ兵となったティムとコック兵の仲間が織りなす戦場での物語。ナチス・ドイツと戦う彼らがたどりつく先は何か。

はっきり言って最初は読みづらかった。徐々に慣れていき、最後は・・・。あの最終10ページの感動はその前の話が無くては皆無だろう。ミステリとして、トリックとしてはさほどの作品ではないかもしれないが、人間模様は素晴らしい。戦後70年を過ぎて語られるべき話かもしれない。
posted by 灯台守 at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ