2015年07月31日

魔王 伊坂幸太郎

魔王 伊坂幸太郎 講談社文庫

ある日、安藤は自分が念じたとおりの言葉を他人に発声させることが出来ることに気がついた。その力はどうしてきたのか、分からない。しかし、安藤はある男に引寄せられる。自分は何をしたいのか・・・
そして5年後、安藤の弟である潤也は、自分のある力に気がつく。その力をどう使えばよいのか・・・

伊坂幸太郎が描く、権力とは何か。能力とは何か。

伊坂節は安定していて読みやすい。面白いし、ストーリーも飽きない。話題が話題だけに、今読むと発表当時よりも面白いと思う。伊坂幸太郎は未来が読めると感じるお話。
posted by 灯台守 at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) |

2015年07月30日

キングを探せ 法月綸太郎

キングを探せ 法月綸太郎 講談社

どうも関係性の無い四人が集まる。そしてふとしたきっかけで始まる交換殺人の計画。一見、完璧に見えたストーリーが、少しづつ崩れていく。法月親子は、その穴を発見出来るのか。

題名が秀逸。その意味する物は最後に判明する。単純な交換殺人で犯人探しと思うと、最後にひっくり返される。さすが、法月綸太郎である。

ただし、なんか物足りないのは何故だろう。

一応備忘のため。
posted by 灯台守 at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

きのうの世界 恩田陸

きのうの世界 恩田陸 講談社文庫

塔と水路がある町のはずれ、「水無月橋」で見つかった死体。さほど目立たなかった男が、一年前に失踪した。その男は、なぜここで殺されたのか? 不思議な塔と、訪ね歩く男。不思議な世界を描く、恩田ワールドが待つ。

・・・とまとめるが、いつもの恩田流かも。広げたフロシキは大きいが、うーーん。こんな物か。

備忘録として記載。
posted by 灯台守 at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2015年07月29日

アルモニカ・ディアボリカ 皆川博子

アルモニカ・ディアボリカ 皆川博子 早川書房
かの「開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―」の続編。

上記を読んでいないと、「さっぱり」分からないという正当な続編。
前作から5年後、奇妙な死体が発見される。胸に「ベツレヘムの子よ、よみがえれ」というメッセージと、「アルモニカ・ディアボリカ」と書かれた死体だった。ベツレヘムの子とは誰のことか、そしてアルモニカ・ディアボリカ=悪魔のハーモニーとは何のことか。再び盲目の判事が謎に挑む。

たぶん、ミステリとしては前作の方が上かもしれない。しかし前作と合わせて初めて完了する物語。
アメリカ独立戦争前後の英国・ロンドンを描く物語と考えれば、納得のお話となる。

シチュエーションは違うが「愛のイエントル」を思い出した。
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2015年07月26日

ゴールデンスランバーの魅力

ゴールデンスランバーの魅力

読書レポートは下記。
ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎 新潮文庫 2015/6/22

「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎・著 新潮文庫は 2008年本屋大賞受賞、第21回山本周五郎賞受賞作品であり、『このミステリーがすごい!』2009年版では1位となった。その魅力は、いろいろあげられるが、大きく絞ると下記の3点になると思う。

1.奇想天外な発想と設定
2.映画で言うフラッシュバック的手法。
3.巧妙な伏線

まずは、その設定である。現役総理が暗殺されるという事件を扱いながら、その犯人は捕まらないという意外性は捨てがたい。さらに、主人公は、その犯人の濡れ衣を着せられたサエない元宅配ドライバーである。このミスNo.1になったとはいえ、ひたすら逃走劇を描くという異色作でもある。作中に「ケネディとオズワルド」の事例を上げ、オズワルド冤罪説と絡めつつ、権力機構の怖さ、一般市民の無関心さ、マスコミの無責任さを描いていく。でもなぜかほんわかする癒しのエピソードもあるという所が伊坂節でもある。

さらに工夫されているのが、その構成である。冒頭は暗殺前の周辺描写であり、いきなり20年後に飛ぶ。読者はここで事件の概要とその後の状況を知った上で、事件後の逃走劇を追走することになる。そして、最後に事件から三ヶ月後となる。あらためて、事件後と三ヶ月後を読了た後、20年後を読むとさらに事件の全貌が浮き上がってくる。

そして、なにより秀逸なのが伏線の張り方である。小ネタから根幹まで縦横無尽に張られた伏線は絶妙のタイミングで刈り取られていく。伊坂さんの伏線は定評があるが本作でもその特徴は生かされている。伏線は回収よりも張るときのほうが難しい。伏線と気がつかないことが重要なのだ。伊坂さんは絶妙な張り方をする。さらにその内容は、伏線と思わせない何気ないものなのだ。

今回、読書会のために再読したが本作の魅力を再認識した次第である。
posted by 灯台守 at 06:35| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2015年07月25日

背景更新・・・夏仕様!

梅雨明けですね。
夏仕様です・・・ 
posted by 灯台守 at 20:44| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ

2015年07月19日

死者の短剣 旅路 L.M.ビジョルド

死者の短剣 遺産 L.M.ビジョルド 創元推理文庫

シリーズ2作め。ずいぶん間が開いた。一作目のレビューは下記。
http://l-h-keeper.sblo.jp/article/53082291.html

「湖の民」居留地で夫婦となった二人に対する風当たりは強い。フォーンは受け入れてもらえずダグは悩む。そんな彼らに悪鬼に追われた他の地区の情報があってきて、ダグはそこに向かうが・・・

異文化の衝突を描きつつ、前作よりも悪鬼との戦いと基礎と呼ばれるファンタジックな要素の描き方が魅力的になっている。特に前作からの伏線であるフォーンの短剣が思わぬ役目を果たす。

さすが、ビジョルドのファンタジー。続きが気になるところ。
posted by 灯台守 at 06:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー