2015年06月09日

イリーガル・エイリアン ロバート・J. ソウヤー

イリーガル・エイリアン ロバート・J. ソウヤー  ハヤカワSF文庫
なかなか珍しい設定のSFである。ファーストコンタクト+法廷ものである。

突然それは発生した。エイリアンとのファースト・コンタクトである。地球からもっとも近い恒星アルファケンタウリからやってきたトソク族はまさにエイリアンだった。彼らは巧みに言語を理解して地球人を理解していく。素晴らしい出会いだったが、不運はやってくる。トソク族の居留地で地球人が殺害されたのだ。誰が殺害したのか、何故、殺害されたのか。謎は深まるが、容疑者で逮捕されたのはトソク族だった。そして12人の陪審員が選抜され、前代未聞の裁判が開始された・・・

ペリー・メイスンを始めとする法廷ものと変わらず進んでいくが謎の焦点である「犯人は誰?」という点は外せない。そして「何故殺されたのか」という事も同時進行する。SFモノのミステリは無いこともないが、この作品も着眼点のすばらしさと伏線の回収の見事さで見事なエンディングを迎える。

ミステリ/法廷ものの見事さもあるが、SFのファーストコンタクトものとしても秀作といえる一冊。
posted by 灯台守 at 05:56| Comment(0) | TrackBack(0) | SF