2015年05月22日

観音妖女 十時半睡事件帖 白石一郎

観音妖女 十時半睡事件帖 白石一郎 講談社文庫
ご存知、十時半睡事件帖第二弾。
・老狂恋道行
・逃げる女
・奉行たちの宴
・観音妖女
・奇妙な仇討
・女たらし
・枕絵ざむらい
・お蔵番
以上、八編。やはり表題作の「観音妖女」は見事。辰之助の妻のお珠はちょっと頼りないような童女ではあるが、その文才は一つ抜け出た所があった。その才能の裏側にあったのは、盗癖だった。本人はまったく罪の意識もなく「欲しいから持って帰った」という。才能を愛するがゆえに、離縁を言い渡せないこの夫婦の行く末は・・・

この話以外にも、十時半睡の暖かな視点がなんとも言えない。話によっては落語の味わいもある。シリーズ完読しそうな予感。(笑)
posted by 灯台守 at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物