2015年04月25日

月魚 三浦しをん

月魚 三浦しをん 角川文庫

古書店「無窮堂」は本田真志喜が店主の店。瀬名垣太一は小さい頃から、「無窮堂」にかよっていた。真志喜は、いつしか瀬名垣を名前で呼ばなくなったが、それにはある理由があった。「せどり屋」と呼ばれる古書の探索屋を父に持つ瀬名垣と、老舗古書店の三代目・真志喜の古書を巡る物語。

古書という深淵を覗く者達の哀しい物語と読むか、その世界の勇者の物語=RPGと読むか、三浦しをんのBLだと思って読むか、それぞれだろう。BLの気配はあるが、そう読まなければ読めないくらいの書き込みだったので、私はまったく気にならなかった。

古書に対する真摯な姿勢と、本を愛する気持ちが交錯しつつ家族の物語になっていく様が淡々と語られる秀作。けっして某ミステリ古書店もののパクリではありませんのでご注意を。

(本作は、かの作品より10年以上前の作品でした・・・)
posted by 灯台守 at 07:36| Comment(0) | TrackBack(0) |