2015年04月18日

名前探しの放課後<下> 辻村深月

名前探しの放課後<下> 辻村深月 講談社文庫
着々と、自殺防止のための対策をすすめる依田いつかたち。X-Dayであるクリスマスイブは近付いていくが、はたして彼らはクラスメイトの自殺を止めることが可能なのか。

後半は素晴らしい青春小説になってくる。高校時代はこうだったなぁ・・・という感じが蘇ってくる。この友人関係は素晴らしい。プラス、辻村深月作品をずっと読んでいるファンはこの登場人物たちが通ってきた過去を熟知しているので、感情移入度はハンパ無いと思う。

注意点はひとつ。「ぼくのメジャースプーン」を知っているかどうか。本作を読む前に絶対読むべき。読んでいると、作品中ある人物評価で「結局歪な正方形になった」というたとえの意味が分かります。二重、三重の意味で泣きますね。

結論的には、青春小説+ファンタジー要素+どんでん返しの傑作と言えます。何年ぶりかの★5つ。ただし、「ぼくのメジャースプーン」は事前読破が必須。「凍りのくじら」は「ぼくスプ」が読めたら次に事前読破がオススメ。「子どもらは夜に遊ぶ」は余裕があれば読んでおいたほうが良しという感じ。

そのくらい準備すれば、最後の感動は読んでない場合の数倍になると思う。本作のAmazonの評価はネタバレになるので見てはダメだが、★5つと★1つの差は、事前に上記作品を読んでいるかどうかで決定しているので間違いありません。
posted by 灯台守 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ