2015年04月22日

テディベア探偵〜ゆかたは恋のメッセージ?〜 山本悦子

テディベア探偵〜ゆかたは恋のメッセージ?〜 山本悦子 ポプラポケット文庫

シリーズ3巻目。今回は浴衣の謎を解く・・・のかな。

夏休み、リンとモエは古着屋「MUSUBU」で、メイが持ち込んだ可愛い浴衣に疑問を抱く。なんと、その浴衣を着ると好ましい男の子に告白してしまうという。どうも、浴衣には何かの想いがあるようだ。マックスとリンはその想いを探ることに・・・

今回のキーワードは浴衣。そしてツバメと手作り。毎回、マックスとリンは物に込められた想いを推理するが、今回はなかなかおとなエピソードだったりする。モエとリンの掛け合い、マックスのツッコミとシリーズ物の安心感も抜群で、小さい読者も楽しんで読めるだろう。

これで、シリーズも中盤らしい。いよいよ次巻でマックス自身の謎が明らかになるのだろうか。楽しみにして待つ・・という感じかな。
posted by 灯台守 at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 児童文学

2015年04月20日

妖怪探偵・百目 1 上田早夕里

妖怪探偵・百目 1 <朱塗りの街> 上田早夕里 文春文庫
魚舟・獣舟に収録されていた「真朱の街」に登場する妖怪「百目」。彼女が営む探偵事務所のお話。

序章
続・真朱の街(牛鬼篇)
神無しの社
コクシ
炎風
妖魔の敵

ちょっと方向性の定まらないファンタジーと思ったら、全3巻のシリーズだった。ついこの前2巻が出たとのこと。2巻以降は長編らしい。どっかで見かけたら買うかも。でも3巻で完結するまで待った方が良いと思った。
posted by 灯台守 at 20:25| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー

2015年04月19日

ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密

ショーン・レヴィ監督作品。ベン・スティラー主演のシリーズ3作目で一応完結作。
NYのアメリカ自然史博物館で夜に繰り広げられるイベントの発生源は、エジプトの魔法の石版だった。その石版の力が減少し展示物たちの生命力が弱まって行く。そこで石版の秘密を知っている父王が眠る大英博物館へ赴くラリーたちだったが・・・

やっぱりハリウッドのコメディ映画だけあって、無条件に楽しめる。登場人物たちもシリーズの最後を締める。残念なのはセオドア・ルーズベルト(テディ)の展示物役ロビン・ウィリアムズとガス役のミッキー・ルーニー。おふたりとも本作が最後の出演となった。ご冥福をお祈りいたします。

面白かったけど、DVDでも良かったかな?一部、ファンタジーとしてはダメな展開もあったけど、まあハリウッド映画ということで。
posted by 灯台守 at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2015年04月18日

名前探しの放課後<下> 辻村深月

名前探しの放課後<下> 辻村深月 講談社文庫
着々と、自殺防止のための対策をすすめる依田いつかたち。X-Dayであるクリスマスイブは近付いていくが、はたして彼らはクラスメイトの自殺を止めることが可能なのか。

後半は素晴らしい青春小説になってくる。高校時代はこうだったなぁ・・・という感じが蘇ってくる。この友人関係は素晴らしい。プラス、辻村深月作品をずっと読んでいるファンはこの登場人物たちが通ってきた過去を熟知しているので、感情移入度はハンパ無いと思う。

注意点はひとつ。「ぼくのメジャースプーン」を知っているかどうか。本作を読む前に絶対読むべき。読んでいると、作品中ある人物評価で「結局歪な正方形になった」というたとえの意味が分かります。二重、三重の意味で泣きますね。

結論的には、青春小説+ファンタジー要素+どんでん返しの傑作と言えます。何年ぶりかの★5つ。ただし、「ぼくのメジャースプーン」は事前読破が必須。「凍りのくじら」は「ぼくスプ」が読めたら次に事前読破がオススメ。「子どもらは夜に遊ぶ」は余裕があれば読んでおいたほうが良しという感じ。

そのくらい準備すれば、最後の感動は読んでない場合の数倍になると思う。本作のAmazonの評価はネタバレになるので見てはダメだが、★5つと★1つの差は、事前に上記作品を読んでいるかどうかで決定しているので間違いありません。
posted by 灯台守 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2015年04月17日

名前探しの放課後<上> 辻村深月

名前探しの放課後<上> 辻村深月 講談社文庫
依田いつかが気がついた時、季節は秋だった。直前まで年が明けて・・・と思っていたハズなのに。おかしなことは多々あった。何よりも、「クラスメイトが誰か自殺した」という記憶があること。それもクラスマスイブに。彼は坂崎あすなと共に「自殺するクラスメイト」を探し始める。その行動を止めるために。

SFなのかミステリなのか不思議な分類分けになるだろう。ファンタジーといった方が良いかもしれない。辻村ファンなら御存知の通り、他作品とのリンクは今回も登場。「凍りのくじら」からは松永くんと多恵さん、そして主人公らしき方も登場する。また「スワロウハイツの神様」からはチヨダ・コーキの名前も見受けられる。なにより重要なのは「ぼくのメジャースプーン」。この作品を読んでいるかどうかで、まったく違う作品になる。

別の見方をすると同一シリーズといえるかも。

かなりのめり込みやすい世界なので、一気に後半へ。
posted by 灯台守 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2015年04月16日

怪盗ニック登場 エドワード・D・ホック

怪盗ニック登場 エドワード・D・ホック ハヤカワミステリ文庫
価値の無い物を盗む怪盗ニック。人殺しはしないし、美術品・宝石もちろん現金も盗まない。報酬は多額だが、見事に盗むニックの活躍を描く。

斑の虎
真鍮の文字
大リーグ盗難事件
カレンダー盗難事件
青い回転木馬
恐竜の尾
陪審員を盗め
革張りの棺
からっぽの部屋
くもったフィルム
カッコウ時計
将軍の機密文書

基本的に、「価値の無いもの」の価値がトリックになっている。そうおもいきや、ちょっとひねった作品もある。ミステリ初心者には良いかも。私のように根性悪には不向きかな(笑)
posted by 灯台守 at 05:56| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2015年04月15日

やし酒飲み エイモス・チュツオーラ

やし酒飲み エイモス・チュツオーラ 岩波文庫

1950年代に書かれたアフリカを舞台とする奇想天外なお話。
主人公は、裕福なうちに生まれ、ただやし酒を飲んで暮らしていた。そんな息子のために父親は名人と言われるたし酒作りを雇う。やし酒作りが作るやし酒に堪能していた主人公。しかしやし酒作りが死んでしまい、やし酒が飲めなくなった彼は、死者の町へと旅立つが・・・

「です。ます。」と「である」が混在した不思議な文体。解説によれば、どうも原書の英文もそういう形で書かれているらしい。貝が貨幣として通じると書かれており、昔話かと思えば銃も登場する摩訶不思議な状況が語られ、恐ろしいというか不思議というか表現出来ないような怪物も登場する。

欧米の整ったファンタジーばかり読んでいた私には衝撃の一冊だった。
posted by 灯台守 at 06:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー