2015年04月30日

桂文珍 独演会「一期一笑」 in 神戸

桂文珍 独演会 一期一笑 2015年4月29日 神戸文化ホール

毎年、GW前後にある文珍師匠の独演会。昨年は4/19だった。
今年の出し物は下記の通り。

桂 楽珍 島の医者・・・昼の部
     手水廻し・・・夜の部
桂 文珍 玄海集落
内海英華 女道楽
桂 文珍 花見酒
仲入り
桂 文珍 百年目

この数週間、桂米朝さんへのリスペクト的、弔慰的な演目が続いている。かの師匠に教わった噺をする方が多い。同時に思い出話も出てくる。なんか、とっても良いのですよ。変に陰気でもなく、騒ぐでもなく静かな感じが良いです。ちなみに文珍さんの100年目は、米朝さんから習ったものとのこと。

で、文珍さんは、やっぱり凄い。「玄海集落」という創作落語へ入る前の「じいさん・ばあさん」の掛け
合いは、もう絶品モノ。スバラシイ!! 「じいさん・ばあさん」のおかしな噺をさせると文珍さんの右に出る人は、今はいません。 第一人者!
posted by 灯台守 at 05:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語

2015年04月29日

氷 アンナ・カヴァン

氷 アンナ・カヴァン ちくま文庫

核兵器の使用で地球の冷却化が進み人類滅亡が迫る中、主人公は一人の少女を追い続ける。その行動と精神状態を語り続ける物語。幻の作品だったらしいが、今回復刊されてmixiつながりの方に紹介された。

ヘロインを常用し、一種の中毒状態だったとも言われている作者・アンナ・カヴァンの遺作でもある。文章は、どんどんワープし、前後のつながりがはっきりしないケースもある。カフカと似ていると言われるが、私はちょっと違うと感じた。ストーリーはほとんど無く「逃走する」あるいは「連れ去られる」少女を一方的に追いかける話でもある。

人類に迫る危機を描きつつただ少女を追いかける主人公は、鬼気迫るものもある。少女が何を表現しているかとか、主人公が追い求めるものが何かとか、いろいろ解釈の方向性はあるだろう。物語の終着点は、はたして何処なのだろう・・・と思わずにいられない氷の話だった。
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2015年04月28日

虎よ、虎よ! アルフレッド・ベスター

虎よ、虎よ! アルフレッド・ベスター ハヤカワSF文庫

戦後のSF興隆期の名作の一つ。テレポテーション分野のお約束のお話。

“ジョウント”と呼ばれるテレポーテイション技術の発見と開発により、地球を含む太陽系の人類の生活は一変した。一瞬のうちに、行きたい場所へ行くことが出来る世界。裏返せば、略奪や逃走が瞬時に出来るということでもある。この一大社会変革時代である25世紀、一隻の宇宙船が襲われ一人の宇宙飛行士を残して消え去った。彼は、廃船直前の宇宙船で辛くも生還するが、奇妙な惑星で原住民に捕まる。顔に異様な虎の刺青をされた野生の男ガリヴァー・フォイルの、無限の時空をまたにかけた絢爛たる〈ヴォーガ〉復讐の物語が、ここに始まる・・・

今のSF作品では当たり前のテレポーテーションの記念的な作品で、SFファンなら押さえておくべき作品と言える。不屈の精神で、苦境から脱出する主人公であるガリヴァー・フォイルは、冒頭は荒々しい。後半になるにつれ、思索と戦略が加えられ、恋愛模様も描かれる。ミステリ的な要素もあり、遭難した〈ヴォーガ〉の積み荷が最終的な物語のシメに登場となる。

ガリヴァー・フォイルの復讐劇もドキドキのストーリーだが、彼の精神的な変遷も魅力的である。彼を取り巻く女性との関連性と描き方も本作の魅力の一つといえる。

古い作品ではあるが、骨太のストーリー展開と主人公の精神の変遷を味あわせてくれる名作といえる。
posted by 灯台守 at 05:23| Comment(0) | TrackBack(0) | SF

2015年04月27日

寄生獣 完結編

寄生獣 完結編。山崎貴監督作品。染谷将太、深津絵里、橋本愛らが主演。

パラサイトが徐々に人の世界に浸透していく中、ルポライター倉森は泉新一を追い、その姿を写す。子供を育てていた田宮良子は倉森を恋愛感情で支配しつつ、パラサイトの生き方を模索していた。一方、市長である広川は新一の存在を「消すべきもの」と考え、殺害をあるパラサイトに指示した・・・

第1部では、物語の世界観を描くことにかなりの部分を割り当てていたが、第2部では、パラサイトの存在意義と母性というものに焦点を当てている。さすがの深津絵里の名演が光る。冷たい演技が続く中、「いないいないばぁ」をするシーンが何とも言えない・・・

芸達者の脇役を揃え、緊張感を持って進行する第二部は一見の価値あり。実写化は成功したと言えよう。
posted by 灯台守 at 05:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2015年04月26日

4/25 繁昌亭 天神寄席 落語長屋の暮らし

4/25 繁昌亭 天神寄席 落語長屋の暮らし。

つる       桂米輝
書割盗人     笑福亭銀瓶
竹の水仙     笑福亭枝鶴
仲入り
鼎談 「大阪今昔よもやま噺」
 大阪くらしの今昔館館長 谷直樹
 大阪大学招聘教授    高島幸次
             桂春之輔
貧乏花見         桂米二
宿替え          桂雀三郎

毎度おなじみ、繁昌亭の天神寄席。今回は長屋のお話ということで、期待して見に行ったが、期待以上に面白かった。鼎談と言いつつ、途中で「書割盗人」の噺が出てきて、銀瓶さんが加わり、四人で噺が進行していく。谷さんが館長を務める「大阪くらしの今昔館に行きたいと思う。

噺は、左甚五郎の噺の一つ、「竹の水仙」は初めて。銀瓶さんの「書割盗人」は良かった! マクラのざこば師匠との噺が、サゲに繋がって爆笑でした。

繁昌亭は、終演後にお客様を芸人さんがお見送りするのですが、銀瓶さんもにこやかにいらっしゃいました。なごやかに交流できる繁盛亭は貴重な空間ですよね。
posted by 灯台守 at 07:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 落語

2015年04月25日

月魚 三浦しをん

月魚 三浦しをん 角川文庫

古書店「無窮堂」は本田真志喜が店主の店。瀬名垣太一は小さい頃から、「無窮堂」にかよっていた。真志喜は、いつしか瀬名垣を名前で呼ばなくなったが、それにはある理由があった。「せどり屋」と呼ばれる古書の探索屋を父に持つ瀬名垣と、老舗古書店の三代目・真志喜の古書を巡る物語。

古書という深淵を覗く者達の哀しい物語と読むか、その世界の勇者の物語=RPGと読むか、三浦しをんのBLだと思って読むか、それぞれだろう。BLの気配はあるが、そう読まなければ読めないくらいの書き込みだったので、私はまったく気にならなかった。

古書に対する真摯な姿勢と、本を愛する気持ちが交錯しつつ家族の物語になっていく様が淡々と語られる秀作。けっして某ミステリ古書店もののパクリではありませんのでご注意を。

(本作は、かの作品より10年以上前の作品でした・・・)
posted by 灯台守 at 07:36| Comment(0) | TrackBack(0) |

2015年04月23日

4月になって・・・

そろそろ、桜も終了です。緑の背景で行きます。
posted by 灯台守 at 05:39| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ