2015年03月02日

サラバ!<下> 西加奈子

サラバ!<下> 西加奈子 小学館
本屋大賞候補シリーズ。いよいよ後半。

圷家の父と母は離婚する。姉は、サトラコヲモンサマという得体のしれないものを信仰の対象とする団体に関わる。しかし、地下鉄サリン事件を契機に状況は一変する・・・。
さらに、年月は流れ、圷家もとい今橋家を囲む状況はさらに変化していた。美形の歩にも、年齢は影響してくるし、姉は姉で巻き貝に入り込む。その先にあるものはなにか?

前半のきらきらした歩から、後半は救いのない歩になってしまう。一方、脇の女性たちのユニークなこと。前半を評価する方の方が多いが、私は後半の方が面白かった。

しかし、納得ができる結末かどうか疑問は残る。なんか消化不良っぽい。言いたいことはわかるが、なんかストンと落ちない気がする。
posted by 灯台守 at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) |

2015年03月01日

サラバ!<上> 西加奈子

サラバ!<上> 西加奈子 小学館
本屋大賞候補シリーズ。直木賞も受賞してますし。
圷歩とその一家を描きながら、彼の苦悩を描く作品・・・と言ったらそれまでかも。前編は、彼が生まれたイランから始まり、日本へ帰国、そしてエジプト、再度帰国したあたりまでを描く。

口数の少ない父、思うように生きながら決して他人の写真を写すような事をしない母、自分の思ったことを思ったまま行う姉、そして下手な事にならぬよう自らの気配を消すことを特技とする自分。そんな圷家の有り様が事細かに描かれている。そして不思議は宗教集団に巻き込まれる圷家の様子語られる・・・

なんとなく私小説風に始まるが、どんどんエスカレートしていく圷家。引きこまれたらもう読むしかないのか。西加奈子マジックかもしれません。
posted by 灯台守 at 20:53| Comment(0) | TrackBack(0) |