2014年08月28日

the TEAM(ザ・チーム)  井上夢人

the TEAM(ザ・チーム)  井上夢人 集英社文庫
井上さんは、同じ主人公の本を2冊は出さない。ただし、連作物はある。この本は、その系統の連作短編集である。

とあるワイドショーに、霊媒師が登場するコーナーがあった。その霊媒師は依頼人の過去から悩みまでピタリと当てて見せ、解決方法まで提示する。この霊媒師は霊感があるわけではなく、そのサポートチームに鍵があった。泥棒もハダシの調査専門の男と天才ハッカーの女、そして敏腕マネージャが依頼人の周辺を探り倒してTVの収録に臨むのだ。
霊感と呼ばれるものには裏があるということを逆手に取って、依頼人の背景を探り、とんでもないものを白日の下に晒すチームの活躍を描く。

メインストーリーは、依頼人とその悩みの裏にあるものが基本だが、ストーリーをつなげる一つの話が見事に最後に収斂していく。井上マジックのトリックにどっぷりつかりましょう。
posted by 灯台守 at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ