2014年08月03日

サンシャイン/歌声が響く街

「サンシャイン/歌声が響く街」は原題が”Sunshine on Leith”デクスター・フレッチャー監督作品。

リースというイギリスの田舎が舞台。予定を一日前倒しで軍から帰ってきた息子を迎える夫婦と妹。妹の彼は兄の親友でもあるし一緒に服役した軍仲間でもある。妹から紹介してもらった彼女と少しづつ近付く兄に、彼の両親の銀婚式パーティで妹にプロポーズする計画を打ち明ける親友だったが・・・

25年前に一夜だけのアバンチュールの結果、自分の娘がもう一人いることを知る父、信じていた夫に裏切られたショックを隠せない母。看護師として世界に羽ばたこうとする妹と家族を大切に思うが彼女の前では空回りする兄。家族がばらばらになりかけ時、彼らはどうしたか・・・

家族の崩壊と再生を、明るい音楽が繋ぐミュージカル映画。「そうだ、ミュージカル映画はこうでなくちゃ!」という見本みたいなノリでテンポ良く進む。プロクレイマーズの名曲の数々をバックに歌声が文字通りスクリーンに響く。このミュージカル映画のテーマソングといってよいと思う最後の「I’m Gonna Be(500Miles)」では、明るい曲でありながら目頭が熱くなってきた。

ひさびさのクリーンヒットでしょう。これだからミュージカル映画はやめられない♪
posted by 灯台守 at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

格闘する者に○  三浦しをん

格闘する者に○  三浦しをん 新潮文庫
三浦しをんデビュー作。
厄介な家柄に生まれ母を幼い時に失い、義母にそだてられた可南子。父は仕事のため実家にはほとんど不在であり、弟と一緒に義母に気遣いながら暮らす日々であった。そんな可南子も大学四年になるにあたり就職を考え始める・・・

政治家を代々排出する家系に生まれ、父親は国会議員(らしい)で義母と半分だけ血が繋がっている弟と暮らす主人公の就職活動を描く。表題は、その就職活動中のエピソードから取られているが、なんとも言いえて妙である。70歳を超える書道家の恋人がいたり、政治家の父と自分の立ち位置を気に病む義母、自分の運命にちょっと斜に構えながら優しい弟、ちょっと変わった、でもなかなか良い(でも少ない)友人たちとのかかわりを描く。

やはりデビュー作でも三浦しをんは三浦しをん。不思議な感覚の残る小説。
posted by 灯台守 at 09:46| Comment(0) | TrackBack(0) |

2014年08月02日

金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚 西條奈加

金春屋ゴメス 異人村阿片奇譚 西條奈加 新潮文庫

「金春屋ゴメス」の続編。このお話も近未来に日本にある江戸を舞台におなじみの連中が活躍する。もちろん親方の金春屋ゴメスも健在。新たに美貌の女剣士・三芳朱緒も登場する。前回の感想はこちら。
金春屋ゴメス

海外に質の高い阿片が出回っており、どうも江戸産らしい。ゴメスら長崎奉行の捜索が始まる。そしてそれは江戸に住む異人の想いに繋がっていく・・・

今回も人情を絡めつつ、譲れない所は妥協せずのストーリー。ご都合主義に走り過ぎないバランスが絶妙。とはいっても桁外れのゴメスも健在。

シリーズ三作目を期待して待つ!
posted by 灯台守 at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー