2014年07月02日

魔法使いの弟子たち 井上夢人

魔法使いの弟子たち 井上夢人 講談社文庫
久々に読む井上夢人。岡嶋二人の「クラインの壷」以来かも。

山梨・甲府を得体の知れないウイルスがパンデミックを誘った。竜脳炎と名付けられたその病気は致死率100%に近い。しかし、4名だけが死亡しなかった。そのうちの一人は眠り続けているものの、残りの三人は普通の状況に戻ったと思われた。しかし、不思議な後遺症が現れる。三人は超能力と呼べる能力を身に着けていた。

ノンストップなストーリー展開の上、先行きは読めない。かなり無理な設定はあるものの、違和感のない進行は井上さんの筆力のなせる業かも。

伝統的ともいえる超能力を持った悩みの部分や、世間との隔絶感に加えて猛威を振るったウイルスとのかかわりなど、かなりのリアリティで迫ってくる。

そのストーリーの行き着く先は、なかなか思いつけない結末が待っている。この終結案は好き嫌いがあるだろうけど、上手い落とし方かもしれない。
posted by 灯台守 at 05:54| Comment(0) | TrackBack(0) | SF