2014年05月31日

レフトスタンド 佐藤多佳子

レフトスタンド 佐藤多佳子 現代小説 5月号
久方ぶりの佐藤さんのお話を読んだ。そのために現代小説の5月号を購入。吉川英治文学賞受賞作家の掌編特集ということで佐藤さんが登場しました。

時代は1984年。高校生の俺は囲碁部で活動していた。部員はわずか3人。顧問の先生は囲碁がまったくわからないサナコウこと真田公吉先生。その先生がなぜか誘ってきた。「野球を見に行きませんか」

当時の横浜ホエールズとヤクルトスワローズの試合を見に行った状況を淡々と描く短いお話だが、サナコウと呼ばれる先生の人柄が浮かび上がる。

ホントに短い文字通り掌編だが、妙に後に残るお話。レフトスタンドで野球に浸るファンの姿が眼に浮かぶ一編である。
posted by 灯台守 at 07:33| Comment(0) | TrackBack(0) |