2013年11月30日

とっぴんぱらりの風太郎 万城目学

とっぴんぱらりの風太郎 万城目学 文藝春秋社

万城目学の時代物。平和な世になったら、忍者はどうするのかという所からニート忍者「風太郎」が誕生する。時は、徳川の世の始まりの時、大阪には秀吉の後継者、秀頼がいた時代である。伊賀の忍者、風太郎はとある失敗から伊賀の忍から抜け出す羽目になった。そして巡り巡ってひょんな「ひょうたん」とめぐり合い、とんでも無い依頼事を受けるが・・・

最後は、十万人対一人となる。彼は依頼を達成できるか?

万城目さんの時代物であるが、やはり根底に流れるのは万城目節でしょう。途中まで引っ掛かりながら読み進むが、後半になると止まらない。厚い本があっというまに終わりである。

忍という運命を受け取りつつ、その運命をそれぞれのやり方で抜け出そうとする若者達を描くが、作中では押し付けがましい所は、ほとんど感じない。「天下人の未亡人として一人で暮らすねね様と、出来は悪いが子、孫と騒いで食べて呑んで楽しむ下のばあさん」をそっと思う風太郎の生き方を思いやる。そんな最後だった。

あざやかに、以前のあの本につながっていたこともうれしい限り。
posted by 灯台守 at 09:21| Comment(0) | TrackBack(0) |

2013年11月25日

紅葉はピークか?

11月&秋もそろそろ終盤。12月のクリスマス前の模様替え。
posted by 灯台守 at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ

2013年11月24日

清須会議

清須会議 三谷幸喜監督作品。大泉洋、役所広司 主演。

「本能寺の変」後の織田家体制を決定するための会議という歴史的イベントを三谷幸喜が原作・映画化を遂行した。

映画は豪華絢爛。出演者も、「誰もが主演を張れる」というラインナップ。それも今までのイメージを壊しながらの演技が光る。やっぱり大泉洋はうまい。誰もが抱く、秀吉を越えてくれたと思うし、役所広司は濃いキャラクターで引っ張ってくれる。中谷美紀はいままでのイメージに無い役柄を熱演していたし、鈴木京香もなかなかの名演。

お遊びで、「更科六兵衛さん」が登場するし、やっぱり楽しませてくれる三谷作品だった。
posted by 灯台守 at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2013年11月21日

競作五十円玉二十枚の謎

競作五十円玉二十枚の謎 創元推理文庫

読書会で紹介した本ですが、ブログには書いていなかったので。
推理小説作家の若竹七海さんが学生のころ、実際に体験された話だそうだ。

当時、池袋の書店でバイトをしていた彼女は、一人の不思議なお客に遭遇する。毎週決まった曜日の夕方、五十円玉を二十枚持参し千円と両替してほしいと頼みに来るのだ。なぜ毎週、それも五十円玉を二十枚?

その話を作家仲間+編集者に話したところ、「なかなか面白い」ということになり一般に回答編を募集した結果がこの本である。投稿当時は素人だったが、のちにプロに転向された方もあり、なかなかのレベルである。

なお、この本には間に合わなかったが、別途長編として「ニッポン硬貨の謎 エラリー・クイーン最後の事件」を出版したのが北村薫さんだったりする。

やはりミステリは謎が重要・・・だと思わせる短編集である。
posted by 灯台守 at 05:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ

2013年11月17日

マラヴィータ

マラヴィータ リュック・ベッソン監督、マーティン・スコセッシ製作総指揮。
ロバート・デニーロ、トミー・リー・ジョーンズ主演。

主人公は、元マフィアのボスで自身も組織から追われている。FBIは証人として確保するために彼と家族を守るが、地域といざこざを起こして2ヶ月と同じところに住めない。彼らは隠れ家だった南仏からノルマンディーにやってきたが・・・

クライム・コメディの王道かもしれないが、さすがスコセッシ指揮なので社会に溶け込もうとするが、そうできないジレンマをうまく小さなエピソードで潜りこませている。ただ監督はスコセッシでは無いので独特のアングルとかは、無かった気がする。でもスコセッシの影はちらちらする感じである。

まあ、劇中にスコセッシの出世作である「グッドフェローズ」を主役を演じたデニーロ自らが解説する羽目になるというちょっとした仕掛けもあってファンには見逃せないところもある。

総じてお手本のような、マフィアのクライム・コメディ。デニーロとトミー・リー・ジョーンズの上手さを味わいつつ、Greeで有名になったディアナ・アグロンの高校生役が可愛かった。(さすが実年齢27でも高校生はホームグラウンドか?)
posted by 灯台守 at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2013年11月16日

iPad mini retina ゲットなるか?

スマホを使い切れていない私。いや、判らないことは無いんですが(職業柄・・・)
なんかねぇ。PC的に使いたいというか。

そこで、新しい「iPad mini retina」を購入することに。iPad2は持っているが、ちょっと重い。

唯一の懸念事項は、早期ゲットなるか?・・・ということ。携帯ショップにも実物がないこの機種、いつ手元に着くのかお店の人も「わからない」とのこと。

さてはて、どうなることか?
posted by 灯台守 at 07:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 情報機器

2013年11月15日

煌夜祭 多崎礼

煌夜祭 多崎礼 中公文庫
死の海に浮かぶ十八諸島。その島で煌夜祭の夜には、語り部が夜通し昔話を語る。その話は、死なないが人を食うのをやめられない魔物の話。

多崎礼のデビュー作であり、C★NOVELS大賞受賞作品。二人の語り手による複数の話から構成されているが、主題は魔物の話であり、徐々に登場人物も絞られていく・・・・

なかなか、興味深い作品。一篇、一篇がより合わさってひとつの流れを構成している。魔物を主人公にしながら、生と死を考えさせられる一冊に仕上がっている。
posted by 灯台守 at 06:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ファンタジー