2013年02月09日

首斬り人の娘 オリヴァー・ペチュ

首斬り人の娘 オリヴァー・ペチュ ハヤカワミステリ

ヨーロッパの暗黒の時代、17世紀前後が舞台。魔女狩りが行われていた時代を背景にした歴史ミステリ・・・というが、歴史の謎解きでは無い。職業として処刑人という役目があり、ヤーコブ・クィズルは代々その役目を担ってきた。或るとき、街の幼い子どもが不可思議な死に方をする。しかも体には魔女の印章が浮かんでいた。クィズルと利発な娘マクダレーナは、魔女の疑いをかけられた産婆の無実を確信していた。マクダレーナに恋する医者ジーモンとともに、二人は事件の真相を探りはじめる。しかし、二人目、三人目の犠牲者が出るし街で重要な輸送荷物の倉庫が焼ける。このままでは、狂気にかられた人々が暴走するのも時間の問題となっていた・・・

魔女狩りの時代を背景に、処刑人というユニークな役目の人間を主人公にして、利発で美貌の娘、その娘に惚れている若い医者という脇役も押さえ、緊迫感のあるストーリーが展開される。途中、産婆の拷問シーンもあるし乱闘シーンも迫力満点である。最終的に、ちょっと急ぎすぎで、急展開すぎる感じもあるがそれなりに楽しませてくれる。

実際、著者の祖母方の先祖に実在する人を主人公にしているとあとがきにある。本作がデビュー作とのことで今後に期待したい。
posted by 灯台守 at 21:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリ