2012年12月21日

破斬 勘定吟味役異聞(一) 上田秀人

破斬 勘定吟味役異聞(一) 上田秀人 光文社文庫
奥祐筆シリーズが、まあまあ面白かったし読みやすいということと、間違えて注文したので読むことに。

勘定方の水城聡四郎は名前の通り四男だった。本来なら、邪魔な居候として扱われるところだったが、長男が急死。次男と三男は養子に出ており四男坊に家督を継ぐ役目が回ってきた。そんな時、市中を回っていた新井白石の目に止まる。あざやかな立ち回りで無頼のやからの喧嘩をとめたところを見たのだった。

そんな聡四郎に与えられた役職は「勘定吟味役」。お金にまつわる不正を正す役目である。白石翁は彼に現勘定奉行の不正を暴けと暗に言ってきた・・・

剣の腕は達人だが根は正直で役人根性など無い初心な聡四郎、そんな聡四郎が巡り合う人入れ家業を生業とする相模屋伝兵衛とその娘の紅、聡四郎の剣の師匠である入江無手斎といった個性的な登場人物が彩り幕政の表と裏を描き出す。
posted by 灯台守 at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物