2012年12月20日

百年法 下 山田 宗樹

百年法 下 山田 宗樹 角川書店

あらすじを書くと、もうネタバレオンリーになりそうなので、書けない。しかし、この本はSFに仮託した政治論かもしれない。強権をもった大統領制度や独裁制への意見、国民投票、そしてその先にあるのは「幸せとはなにか」「生きるのはなにか」という永遠の問いだろう。

著者の語り口は無駄がなく、場面展開も早い。一気に時間も経過する。場面展開も早く、次から次へと読み進む。いったい、このパラレル日本は、どうなってしまうのか、何故か今の日本と被って見えた。

登場する人物も善人/悪人、入り混じり魅力的である。ちょっとアブナイ思想も見え隠れするが物語の魅力の前に薄らいでいた。今年、師走になって今年のベストブックに出会った気がする。
posted by 灯台守 at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) |

2012年12月19日

百年法 上 山田 宗樹

百年法 上 山田 宗樹 角川書店
パラレルワールドの日本のお話。その日本は、アメリカに核爆弾を6発落とされ完璧にGHQに支配された。アメリカでは人間を不死にする方法が確立し、政治的な意味合いで日本にもその不死の処方を供与する。不死とはいいながら100年という制限つきの法、通称「百年法」と引き換えに。

不死という設定や、中国・韓国に遅れを取り不況にあえぐ日本を描きながら、生命とは何か、国家とはなにかをという問い掛けを繰り出してくる。頁をめくり始めたら止まらないという小説に久方ぶりにめぐり合った。

下巻に続く。
posted by 灯台守 at 22:17| Comment(0) | TrackBack(0) |

2012年12月16日

ホビット 思いがけない冒険

ホビット 思いがけない冒険 監督は、ピーター・ジャクソン。ロード・オブ・ザ・リングの前日譚。初めてIMAXで見たが、音響と3Dの自然さは、かなりの評価をあげてもよい。ニュージーランドでの撮影といわれる自然の美しさは、喩えでは伝えられないものを見せてくれた。

しかし、「ホビットの冒険」を三部作にするには、ちょっと無理があるような。てっきりこの一本で終わりと思い込んでいた私も良くないが、終り方があれでは、拍子抜けする。
posted by 灯台守 at 22:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2012年12月15日

風の谷のナウシカ 宮崎駿

風の谷のナウシカ 宮崎駿
合計7巻の大作。映画は2巻の半ば過ぎまでの話で、その後壮絶な話が続く。出版されてから時間が経過したためか、かなりの販売数が出たためか、軒並み中古本の価格が値下がりし105円コーナーに並ぶことも多い。(しかし、大型本のため配列コーナーが別のことも多々あり目立たないこともあるが)

今回、お察しの通り裁断→自炊へ。再読しても面白さは変わらず。その緻密な画面構成に改めて驚く。この水準で指示されたら、後進アニメーターのプレッシャーはどれほどのものか、察して余りある・・・

もし、未読の方で映画版をお好きな方なら(たとえ新品で購入しても)読んで損はなし。
posted by 灯台守 at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | マンガ

2012年12月14日

雲霧仁左衛門 下 池波正太郎

雲霧仁左衛門 下 池波正太郎 新潮文庫
尾張・名古屋での一幕の後、雲霧の一団は、江戸を目指す。尾張で雲霧の動向を探る高瀬と政蔵は、江戸への帰還命令をうけ、やむなく東海道を江戸へ向かうが・・・

「最後の仕事を・・・」と漏らす雲霧仁左衛門、その一団をじわじわ追い詰める火付盗賊改メの同心達、江戸での狙いは何処か?その決行は何時か?

現在のサスペンス物と比較しても遜色ない構成と、一転二転し交錯する思惑が読者を魅了して止まない。池波正太郎の本領発揮といえる作品だろう。盗賊と盗賊改メという相反する者達が、それぞれの矜持を抱いて対峙する様は心地よさを感じるものだといえる。
posted by 灯台守 at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物

2012年12月13日

雲霧仁左衛門 上 池波正太郎

雲霧仁左衛門 上 池波正太郎 新潮文庫
江戸を揺るがす大泥棒の雲霧仁左衛門。蔵に眠る千両箱を狙い、引き込みと呼ばれる仲間を目指す大店に潜入させる。数年かけて信頼を得た後、雲のように忍び込み、霧のように消える盗賊の一団のお話。

前半は、江戸を引き払い尾張・名古屋での攻防戦を描く。火付盗賊改方長官安部式部の配下、山田と高瀬の両名は雲霧仁左衛門の一党を追って尾張・名古屋に赴く。その雲霧仁左衛門の一党を監視する謎の一団。さらに高瀬の通う道場の師範、関口雄介はどのようなかかわりを持つのか?
posted by 灯台守 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 時代物

2012年12月11日

鬼ヶ島通信60号

鬼ヶ島通信は佐藤さとるさんや村上勉さんが創刊した児童文学同人誌である。半年に一度発刊され、60号に達した。つまり創刊30年である。10歳の人は40歳。30歳だった人は還暦である。(当たり前)

5年に一度は読者との交流会を開催されるので、これも楽しみである。今回も早々に申し込みした。

創刊30周年、おめでとうございます。
posted by 灯台守 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | あれこれ